ロッテドラ2・宮崎竜成「すぐに結果を求められる立場」と危機感。「結果を残せるようにやっていきたい」

ベースボールキング

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2025.1.12(日) 17:00

ロッテのドラフト2位・宮崎竜成(撮影=岩下雄太)

 「走攻守の部分を評価していただいているので、そこをまずはアピールしていきたい」。

 ロッテの即戦力内野手のドラフト2位・宮崎竜成(ヤマハ)は、走攻守でアピールしていくことを誓った。

◆ 大学時代には指名漏れを経験

 宮崎は立命館大時代にプロ志望届を提出するも、プロ野球ドラフト会議で指名されず、社会人のヤマハに進んだ。

 そのヤマハで「まずは野球の技術もそうですけど、野球の考える時間を増やして野球をやっていない時にどう野球に繋げるかというのを2年間常に考えてやってきたのが、一番の成長だと思っています」と、プロに進むため“野球に没頭”した。

 「例えばですけど、皆さんが休みの日に遊びに行ったり、飲みに行っている時に僕は休養をしたりとか、毎オフ大阪の方まで行ってジムに通ったりとか、寝る時間、起きる時間も毎日決めて生活リズムを整えてというのを2年間やってきました」。

 「野球をやっている時間もそうですけど、野球をやっていない時間の方が充実しているというか、常にプロ野球選手になりたいなということを目指してやっていたので、モチベーションも下がらなかったですし、メンタルも安定して2年間やれました。ドラフトの時は手応えがあるというか、大学の時よりかはここまでいけるだろうと思って待っていました」。

 この2年間で取り組んだことをプロの舞台でも、変わらず継続していくつもりだ。

 「プロの世界はみんなそういう人ばかりだと思うので、その中で結果を出していかないといけないですし、成功体験として2年間、経験できたので、その経験を信じて今からもやっていきたい。もっとレベルアップしないといけないと思うので、そこを詰めてやっていきたいと思います」。


◆ どんなタイプのバッター?

 ヤマハ時代打撃の映像を見ると、選球眼が良い印象を受けた。打者としては自身の中でどういうタイプだと考えているのだろうかーー。

 「ボンボン長打が出るようなタイプではないので、どちらかというと打率も残せて広角に長打が打てるタイプだなと思います」と自己分析した。

 続けて、「ストライクゾーンのボールを打ちにいけている状態が良い状態だと思っているので、ボール球に手を出すような状態だと自分的にはエラーが起きていると思っています」とし、「そのエラーを毎日バッティングをしている中でフィードバックして、“こうなっている時は、こうしたらいいよ”というのを毎日継続してやっています。例えば打席の中でワンバウンドのボールを振ってしまった時でも、こういうボールのワンバウンドを振った時は、こういうことをやればいいなというのがわかっているので、特に修正できるというタイプだと思います」と説明した。

 また、早いカウントではフルスイング、追い込まれてからはセンターから逆方向を意識しているように見えた。打席の中ではどんなことを考えているのだろうかーー。

 「僕は初球と2ストライクを変えずに、全部打てると思ったら打ちに行っているような感じです。それを変えずに2ストライクまで行っているので、ボール球に手を出さないとか意識すると逆に(ボール球に)手を出してしまうタイプ。いつも通り初球から行くぞという感じで、2ストライクまで行ってボール球に手を出していないという感じですね」。

◆ 「任されたポジションを全力で」

 守備面では、社会人時代は主にセカンドを守ってきたが、セカンドで勝負していきたいという思いはあるのだろうかーー。

 「僕は出られたらどこでもいいと思っているので、任されたポジションを全力でやろうかなと思います」。

 自主トレを迎えるにあたって、「守備機会を増やそうということでセカンド、サードを練習で主にやっていました」とセカンドとサードの守備練習を行ってきた。

 セカンドには藤岡裕大、中村奨吾、小川龍成がおり、サードにも安田尚憲、上田希由翔などがいる。ライバルは多いが、“打てれば”1年目から一軍の試合に出場できる可能性は高い。「社会人出身なので、すぐに結果を求められる立場だと思うので、キャンプでも1日目からしっかりアピールして、オープン戦で結果を残せるようにやっていきたいと思います」。競争を勝ち抜くためにも、毎日を大事に過ごしていきたい。

▼ 宮崎竜成
生年月日:2000年12月9日生
守備位置:内野手
身長 / 体重:173センチ / 90キロ
投 / 打:右 / 左
経歴:創志学園高-立命館大-ヤマハ-ロッテ(ドラフト2位)

取材・文=岩下雄太

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