【日本ハム】伊藤大海&郡司裕也 今季こそ2人で「お立ち台に立つ」1997年生まれコンビが新年の誓い…新春インタビュー

スポーツ報知

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2025.1.4(土) 05:30

優勝へ向けて「V」ポーズをつくる日本ハム・伊藤(左)と郡司(カメラ・堀内 啓太)

  日本ハム・伊藤大海投手(27)と郡司裕也捕手(27)の新春対談がスポーツ報知で実現した。1997年生まれの同学年コンビは、抜群の掛け合いで互いの素顔などを語り尽くし、今季こそ「大海&裕也でお立ち台に立つ」と約束。2016年以来のリーグ優勝&日本一へ「伸び代たっぷり世代」の2人が4年目の新庄ハムをけん引していくと誓った。

(取材・構成=堀内 啓太)

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 郡司(以下、郡)&伊藤(以下、伊)「あけましておめでとうございます」

 ―二人の初対面は18年の全日本大学選手権(1回戦で対戦し、郡司の慶大が伊藤の苫小牧駒大に5回コールド勝ち)。当時の印象は。

 郡「オラオラ系のトガってる人(笑)。怖くて話しかけられない人」

 伊「それは絶対ウソ(笑)。高校時代から僕は一方的に知っていたので『うわ、郡司や』って。特に最初会話はなかったよね」

 郡「まさかプロで一緒のチームになるとはね」

 ―昨季終了後にはチームで「97年会」を開催した。

 郡「初開催でね。梅(梅林)、(鈴木)健矢、(球団スタッフの)片岡、大海で。幹事は私。大海がやらないから! 本来は大海がやるべきなのにさ。彼はやる気がないので」

 伊「いやいやいや(笑)。でも、ありがとう。だいぶ皆との距離は縮まったね。いい会になった」

 ―グラウンドから離れると互いにどんな一面が。

 郡「ギャップはそんな無くて、人見知り(笑)。最近、うちのエースはすごいですよ。かなり大人なピッチングをしますし、簡単にブレないメンタルもね。それが同学年会でも表れてましたよ。ワイン片手に、グラスからワインの香りを漂わせながら、海鮮を食べている。大人ですよね」

 伊「ハハハ。いじりすぎ(笑)。裕也は勝負勘というか、いい場面で打つイメージが皆さんもめちゃめちゃあると思う。試合の流れを変える、決める、そんな打撃ができる選手で頼りになる。まあ、人間・郡司裕也はこのままです」

 郡「おい言語化しろよ(笑)『しっかりしてる』とか『スマート』とかさ」

 伊「実はクールキャラに見えて…」

 郡「クールですよ? 何言ってんの?」

 伊「裕也はボソっと面白いことを言いたいタイプなので。常にウケを狙ってワードも選んでる」

 ―呼び方は大海と裕也。「裕也」と呼ぶのは郡司家以外では、いないそうで…。

 伊「97年会でもその話になったよね」

 郡「違和感しかない。大海のせいで同級生は皆『下の名前で行こうぜ』ってなっちゃったね(笑)」

 ―昨季は伊藤が14勝5敗、防御率2・65で最多勝&最高勝率の投手2冠。郡司も5年目で初めて規定打席に到達し、初の2ケタ12本塁打、球宴にも初選出。打率2割5分6厘は規定到達者の中でチーム1位の数字。

 伊「いいシーズンではありましたけど、納得するかと言うとそういうわけではなかった。後半にかけて良かった分『前半もっとこうできたな』とか。すごくいい経験をしながら、投球内容含めて学ぶことが多かった。25年シーズンに向けて、すごくワクワクする内容で終われたと思います」

 郡「自分は1年前の契約更改で言った規定と2ケタに乗せて、まあ第1段階クリアというか。まだ、プロ1・5年目ぐらいの気持ちでやらせていただいていますので。ここから段階を踏んでいきたいですね」

 ―昨年互いに印象的だった試合やプレーは。

 郡「大海は完封が4回、完投が5回でしょ? その試合全部かな。先発が1人で投げ切るって、それだけで100点でしょ。それを5回も。スーパーピッチャーだよ」

 伊「裕也はプレー中もすごく周りが見えている。投手前にバントの小フライが上がった時に併殺が取れるように声をかけてくれたり、(捕手の田宮)裕涼の前にフライが飛んだ時もあえて『捕るな!』って言ってゲッツーを完成させたり」

 ―一塁や三塁を守っていても本職・捕手ならではの視野の広さがあった。

 伊「そういう指示がとっさに出るのは、それだけ色々な予測や準備ができている証し。打てていない時でも貢献しようとするその姿が本当に頼もしい」

 郡「うれしいわ。ここだけは絶対記事にしてほしい(笑)。大海はうちのエースですから。投球だけじゃないですよ、エースたる所以(ゆえん)は。普段から周りの投手に気を配ったり、誰が見てもエースと認める男だと思う。ダルビッシュ有さん、大谷翔平さん、伊藤大海さん。そう並べていいんじゃないかと思います」

 伊「ハハハ(笑)」

 郡「でも、まだまだ僕らは『伸び代たっぷり世代』なので。(24年は)14勝で最多勝? 甘んじてはいけないぞと。大海は97年世代のトップを走る者ですから。自覚を持って突き進んでいってもらいたいですね」

 伊「評論家?(笑)」

 郡「やばいか(笑)。本当にプロ野球全体を見ても『大海世代』ですから」

 伊「そんなことないよ。まだまだ頑張ります」

 ―新庄監督はどんな人か。

 伊「誰よりも選手思い。やる気を出させるのがすごくうまい監督さんです」

 郡「シーズン中にホームランを打った日の夜(8月10日・西武戦)、DM(ダイレクトメッセージ)を送ってくださって。ボスの現役時代のHR映像が3本付きで『NICEバッティング、ありがとう。今日のポイントで打つコツをつかめば25本は打てるぞ』と。選手思いで、本当に感謝が尽きないです」

 伊「マスコミ、記事を通じて厳しい言葉が届くこともある。それも選手によって多分使い分けていると思います。あれだけ普段から各選手とコミュニケーションを取っていれば、例え厳しく言われても嫌じゃないというか。言葉かけも、常に意図が読める。人の心を動かす力を持っている方だと思います」

 ―最後に25年の目標を。

 伊「数字ではなく『けがなく一年』にします。故障なく投げ抜いた先に、どんな結果がついてくるか」

 郡「目標。個人なら、シルバースラッガー賞」

 伊「それはメジャーのタイトル(笑)」

 郡「あ、真剣なやつね。『大海といっぱいお立ち台に立つ』。これでしょ。去年は一回も、一緒に立てなかったからね」

 伊「たしかに! 同学年で上がったことないね。それいいね。僕も『裕也とお立ち台』で」

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