源田がスーパーR王手弾!初スタメンで待望の侍1号「最高の結果」 アウェーなんの3連勝で国際大会22連勝に
スポーツ報知
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2024.11.17(日) 05:00
◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 1次リーグB組 台湾1―3日本(16日・台北ドーム)
「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の1次リーグ(L)が台北ドームで行われ、侍ジャパンが台湾を下し開幕3連勝。国際大会の連勝を22に伸ばし、スーパーラウンド(R)進出に王手をかけた。4回に今大会初スタメンとなった西武・源田壮亮内野手(31)の侍ジャパン初本塁打となるソロが飛び出すなど小刻みに加点。投げては先発の阪神・才木浩人投手(26)が5回2/3を無失点と好投し、巨人・大勢投手(25)が締めて2試合連続セーブを挙げた。17日のキューバ戦に勝てばB組2位以内が確定する。
台北D史上最多、4万人の観衆が詰めかけた一戦。敵地にとどろく地元の大声援を源田が一発で静寂に変えた。2―0の4回1死。左腕・陳柏清の直球を捉えると打球は右翼フェンスを越えた。ベンチにいたナインは総立ちで大盛り上がりだ。妻で元乃木坂46・衛藤美彩ら家族が見守る前で日本代表初アーチ。貴重な3点目をたたき出し、「とにかく次の1点がほしい場面で最高の結果になってよかったです。チームにとっても自分にとっても大きな1本になりました」と喜んだ。
井端監督が「(23年の)WBC、(21年の東京)オリンピック、(19年の)プレミア12と優勝した数少ない中の一人。ほとんどが経験していない選手がいる中では重要(な選手)」と“世界一請負人”と評価していた男が勝負どころで輝きを放った。
10月29日から始まった宮崎合宿中には村林、紅林、小園ら内野陣から毎日にように質問を受けた。「聞かれたことで答えられることがあれば」と後輩たちのレベルアップのため、一人一人に合わせてきめ細かな助言を送った。時には食堂でジェスチャーを交えて真剣に野球談議するほどの熱の入れようだった。初選出の村林は不慣れな環境の中で「源田さんがキャッチボールも『一緒にしよう』って言ってくださって、そういうところで気を使ってくれていた」と先輩の優しさに感謝した。
11日には名古屋市内の焼き肉店で「源田会」を主催し、全28選手が結束を強めた。途中合流となった牧は「安心感というか、源田さんがいるだけでチームが守られている感じがする。(代表を)経験している歴も違うし、みんなからの信頼の置かれ方も違う。何か困ったら源田さんに聞けば何とかなるところはある」と欠かせない存在であることを強調した。
全勝対決を制し、スーパーR進出にあと1勝。遊撃では8度の守備機会で華麗なグラブさばきを披露し、バットでも「たまらん」姿を示した背番号6。侍の精神的支柱として大会連覇への道筋を照らす。(長井 毅)
記録メモ
▼日本代表初本塁打 桑原と並び日本チーム最年長31歳の源田が本塁打。18年日米野球壮行試合の台湾戦で初めて侍ジャパン入りしてから、通算出場39試合目(日本チームとの対戦試合含む)。五輪・WBC・プレミア12の三大大会15試合目の出場で初本塁打をマークした。
▼遊撃手4人目の一発 プロ選手が出場した三大大会(99年以降)で、本塁打した遊撃手は、坂本勇人(巨)3本(3大会各1本)、沖原佳典(NTT東日本)、川崎宗則(ソ)各1本に次ぎ、源田が4人目だ。
▼代表での年長アーチ 源田は31歳9か月で本塁打したが過去、稲葉篤紀(日)が08年北京五輪で36歳0か月、13年WBCで40歳7か月、阿部慎之助(巨)が13年WBCで33歳11か月、06年WBCではイチロー(マリナーズ)が32歳4か月で本塁打した例がある。
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