◆２０２４年　プロ野球ドラフト会議　ｓｕｐｐｏｒｔｅｄ　ｂｙ　リポビタンＤ（２４日）

　神奈川大・庄子雄大内野手が２４日、ソフトバンクから２位指名された。

　歓声が起こると、驚いたような表情を庄子が浮かべた。夢がかなった。「常にパ・リーグで優勝争いしているチームから２位指名という評価を頂いたのはうれしい。まだ実感がない。ほんとに２位指名なのか、頭が追いついてないけど、ホッとした気持ちが強い」と、はにかんだ。

　庄子は５０メートル走５秒７の俊足を生かしたスピード感あふれるプレーが持ち味。遊撃が本職ながら、外野も守ることができる万能性を持っている。大学では広角に打ち分ける打撃を磨き、プロへの扉をこじ開けた。「元々、足と守備には自信があったけど、入学した時は体も細くて、バッティングは全然通用しないと思っていた。学年が上がるにつれて力もついてきたかな」。元プロ野球選手の岸川監督と二人三脚で取り組んできた日々が実を結んだ。

　名門・横浜高出身。同期には巨人・木下、ＤｅＮＡ・度会、松本、中日・津田がいる。球友に刺激を受けながら己を高めてきた。「同じ世界で野球ができるのはワクワクする。１軍で真剣勝負できたら」。同じ舞台で戦うイメージを膨らませる。

　ソフトバンクには横浜高の先輩である近藤が在籍。「目標の選手なので、一番近くで見られるのはうれしい。バッティングや体のケア、私生活などを教えてもらいたい」。憧れの存在から一流の極意を吸収していくつもりだ。

　まずはセールスポイントで勝負する。「足で名前を知ってもらえるようにしたい。盗塁王はプロ野球生活の中で絶対に取りたい」。プロの扉を開いたスピードスターが、新たな舞台でスタートを切る。

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