【ソフトバンク】小久保裕紀監督しくじり経験伝授「アホなことした」2000年シリーズ直前に

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2024.10.21(月) 05:00

ソフトバンク・小久保裕紀監督

 しくじり元4番が“俺みたいになるな!”とオーバーワークを戒めた。パ・リーグCS突破を決めたソフトバンクは20日、日本シリーズに向けた全体練習をみずほペイペイで開始。小久保裕紀監督(53)はダイエーの主砲として臨んだ2000年のシリーズ直前に練習過多で故障した教訓から、ナインに自然体で臨めと説いた。

 20世紀最後の年。巨人・長嶋監督とダイエー・王監督が激突した世紀の一戦を前に、タカの4番打者は腰付近を痛めた。

 「練習し過ぎた。脇腹が悲鳴を上げた。鼻息が荒すぎて…、『絶対に王さんを日本一にせなアカン』と。アホなことをした」

 開幕6日前の練習後に左腰痛を訴え、翌日から別メニュー。同2日前から打撃練習を再開し、毎日痛み止めの注射を打って出場した。だが痛みが悪化した第3戦で途中交代して第4戦は代打のみの出場となり、最終第6戦は出番すらなし。シリーズ通算14打数2安打、本塁打0の1打点で、自身の打撃にブレーキがかかった第3戦から4連敗で苦杯をなめた。

 右足首捻挫の痛みが残る近藤、左背部の筋損傷から回復途上の大関らも焦りは禁物。まずはコンディションを整え、18年第3戦から12連勝中の日本シリーズで、白星街道を継続する。(田中 昌宏)

 ◆2000年の日本シリーズ 長嶋巨人と王ダイエーが最初で最後の対決。ダイエー球団の不手際で日本脳神経外科学会が福岡ドームの日程を先に押さえていたため、10月21、22日に東京ドームで連戦した後、23日に福岡ドームで1試合、そこから2日間の休日を挟んで同地で2試合、28日は再び東京に戻って第6戦の変則日程となった。ダイエーは敵地での2連勝後に4連敗し、巨人が6年ぶり19度目の日本一。開幕8日前に肺がんで死去した藤井将雄投手を追悼し、ダイエーの選手らは喪章を着けてプレーした。

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