ソフトバンクCS先勝立役者はけがから復帰の首位打者「コンちゃんが後ろにいてくれて、助かります」打線起爆剤
スポーツ報知
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2024.10.17(木) 05:00
◆2024 パーソル クライマックスシリーズ パ・ファイナルステージ 第1戦 ソフトバンク5―2日本ハム(16日・みずほペイペイドーム福岡)
「2024 パーソル クライマックスシリーズ パ」の最終ステージ(S)が16日、みずほペイペイで開幕。王者ソフトバンクが2位・日本ハムを下した。シーズンでソフトバンク戦4連勝中の天敵・伊藤を6回途中KO。終盤に7連敗を喫するなど、12勝12敗1分けとリーグで唯一、勝ち越すことができなかった相手から先手を取った。対戦成績を2勝0敗(アドバンテージ1勝含む)とし、パ・リーグの過去の例では突破率100%。4年ぶりの日本シリーズ進出へ突き進む。
役者がそろって打線が爆発した。起爆剤は近藤だ。2回1死から中堅フェンス直撃の二塁打で出塁。続く今宮、正木の連打で先取点のホームを踏んだ。9月16日のオリックス戦で右足首を捻挫した影響を感じさせない打撃と走塁に「やってみて意外といけた」と平然と言ってのけた。
患部の状態は一進一退だった。首脳陣は試合開始ギリギリまでスタメン出場の可否を熟考。15日の練習で負荷の強いスライディングを敢行したが、痛みがぶり返すこともなかったことから、近藤自ら「足を引っ張るようなら自分で判断しないといけないが、ある程度できるようになった」とGOサインを出した。それでも小久保監督は「あす(17日)の反動を確認しないと」と引き続き慎重に出場機会を検討すると明かした。
そんな首位打者を「コンちゃんが後ろにいてくれて、助かります」と意気に感じたのは山川だ。同点に追いつかれた直後の3回2死一塁、中越えの決勝二塁打をカッ飛ばした。チーム唯一の全試合出場を全て4番打者として務めあげた主砲は、8回にも左翼席中段へとソロを放った。CSでの2球団本塁打達成は、プロ野球17人目(プレーオフ含む)だ。柳田も18年7月10日の日本ハム戦(東京D)以来となる「1番」で出場。4打数無安打だったが、チームを鼓舞するには十分だった。
千両役者3人がスタメンに名を連ねるのは、柳田が右太もも肉離れを発症した5月31日の広島戦以来。指揮官は「でも、3、4、5番とは並んでないからね。1、4、5番なので」と、けむに巻いたが「近藤がいないと1番・柳田は実現していなかった」と手負いの天才に感謝した。
看板通りの打線が機能して先勝。鷹の匠(たくみ)は「むちゃくちゃ大きいと思います」と声を張り上げた。就任1年目の日本シリーズ進出へ、17日も爆勝して一気に王手をかける。(田中 昌宏)
◆記録メモ レギュラーシーズン1位のソフトバンクが初戦に勝利。アドバンテージの1勝を含め、対戦成績を2勝0敗とした。73~82年パのプレーオフ(PO)を含め、日本シリーズ出場をかけたPOとCSで2勝0敗となったのは、31度目(4勝先勝制22度目、3勝先勝制9度=81年日本ハムの対ロッテ●▲●→〇●を含む)。過去30度のうち、17年の広島を除く29度は日本シリーズに進出しており、突破率は97%。パに限れば19度全て進出の突破率100%となっている。
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