【日本ハム】劇的サヨナラ打の浅間大基「マジで記憶ないんすよね。うれしすぎて、最高です」…最終S進出へ前進

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2024.10.14(月) 06:00

10回2死一三塁、サヨナラ打を放つ日本ハム・浅間 (カメラ・越川 亘)

◆2024 パーソル クライマックスシリーズ パ・ファーストステージ 第2戦 日本ハム3x―2ロッテ=延長10回=(13日・エスコンフィールド)

 第1ステージ(S)第2戦が13日、エスコンで行われ、初戦を落とし後がない日本ハムは延長10回、ロッテに劇的なサヨナラ勝ち。1勝1敗のタイとし、ファイナルステージ(最終S)進出に逆王手をかけた。10回2死一、三塁から、途中出場の浅間大基外野手(28)が右前へサヨナラ打。今季も度重なるけがに苦しんできたが、最高の場面で大仕事を果たした。

 顔の高さの真っすぐを、浅間は構わず打ち返した。延長10回2死一、三塁、ロッテ沢村の151キロを鋭いライナーで右翼線に運んだ。自身CS初安打となるサヨナラ打。一塁ベースを回るとヘルメットを放り投げ、ナインと抱き合い雄たけびを上げた。「マジで記憶ないんすよね。うれしすぎて、最高です」。普段はクールな男が、全身で感情を爆発させた。

 最高の集中力で劇打を放った。満員の観衆の揺れるような大歓声に包まれたが「ベンチからみんな飛び出してくるのは打球方向的に見えたんで、映像は見えてるんですけど、音はあんまり」。ゾーンに入り、音が消えた。横浜高2年の夏、神奈川大会準々決勝で桐光学園・松井裕樹から一発を放って以来の感覚。「高校のときに、今メジャーで活躍されてる松井さんからホームランを打ったとき。あのとき音が消えたみたいなのがあって、それ以来かもしれないです」と振り返った。

 度重なる故障も乗り越えてきた。今季は右手首の故障で出遅れ、シーズン終盤には左足首を痛めた。打率2割7分5厘と仕事は果たしながらも、出場はわずか49試合。それでも大一番での大仕事に「腐らずやってきてよかったなというか、本当にしんどい時期はあったんですけど。地道にリハビリをトレーナーさんとかに支えてもらいながらやってたんで、ちゃんとやっとけばいいことあるなって思います」と笑った。

 チームはこれで1勝1敗のタイ。最終S進出へ逆王手をかけた。「でも明日(14日)勝たなきゃ意味ないんで、明日頑張りたい」。流れはつかんだ。第3戦もロッテを粉砕し、勢いに乗って福岡に乗り込む。

(山口 泰史)

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