【日本ハム】加藤貴之「ずっと覚えている」涙のCS炎上から8年 佐々木朗希との投げ合いで粘投実らず
スポーツ報知
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2024.10.13(日) 05:50
◆2024 パーソル クライマックスシリーズ パ・ファーストステージ第1戦 ロッテ2―0日本ハム(12日・エスコンF)
第1ステージ(S)が12日、エスコンで開幕。2位の日本ハムは3位のロッテに完封負けし、最終S進出に王手をかけられた。先発の加藤貴之投手(32)は7回途中8安打2失点と粘投するもソロ2発に泣き、打線は佐々木朗希投手(22)の前に沈黙。2戦先勝方式の第1S。第2戦は金村尚真投手(24)が先発マウンドに上がる。
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思わず腰に手を当てた。バックスクリーンに吸い込まれる打球を見つめ、加藤貴が唇をかんだ。ソロ2発に沈んで6回1/3で2失点。「流れを引き寄せられないまま降りてしまい申し訳ないです」。与えてはいけない追加点だと分かっていただけに、7回先頭、ポランコへの被弾を悔やんだ。
好投手・佐々木との投げ合い。「いい投手。粘り強く投げたかった」とゲームメイクにこだわった。5回先頭で中村奨に先制ソロを許すも、8安打を浴びながら踏ん張った。今季ロッテに5勝1敗の相性を買って送り出した新庄監督も「もう全然、全然(責められない)」と左腕をねぎらった。
懸けていた。並々ならぬ覚悟を胸にこの日を迎えた。ルーキーイヤーだった16年10月16日、ソフトバンクとのCS最終Sで先発を託され、初回4失点で炎上。めったに感情を表に出さない男がベンチ裏で泣き崩れた。「ずっと覚えている。右も左もわからない中で投げさせてもらった。(野球人生の)大きな分岐点になった。その悔しさが僕のモチベーション。あの舞台(CS)でしかやり返せないことがある」。8年、2918日ぶりのリベンジを果たしたかった。打線が朗希を打ち崩せず今季18勝6敗1分けだったロッテに痛恨の敗戦。新庄ハムが崖っぷちに立たされた。(堀内 啓太)
万波が剛腕・佐々木に対して3打数2安打。「狙い球を絞っていけた」と2回1死で初球スライダーを左前打とすると、5回先頭でも遊撃への内野安打を記録。「より集中できる感じはある。後がない状況を良い意味で楽しめている」と高卒6年目で初めて挑むCSで気を吐いた。2点を追う7回2死二塁では3球三振。「チャンスで打てればなお良かった。必ず勝つ。それだけ」と前を向いた。
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