【日本ハム】打倒ロッテへ投打のキーマンが活躍を誓う…12日からCS第1S

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2024.10.12(土) 08:45

キャッチボールで調整する日本ハム・加藤貴之

 クライマックスシリーズ(CS)の第1Sが12日からエスコンで始まる。11日に本拠地で調整した2位・日本ハムは、3位・ロッテとの初戦で加藤貴之投手(32)が先発。今季ロッテに5勝1敗、防御率1・85のカモメキラーが新庄監督から初陣を託された。打者のキーマンに指名されたのはフランミル・レイエス外野手(29)。本塁打、打点でチーム2冠の大砲は来日1年目で挑むポストシーズンでの爆発を誓った。

 緊張した様子は見られなかった。いつも通りのポーカーフェースで、加藤貴は汗を流した。キャッチボール、ダッシュなどでの最終調整。チームとして6年ぶり、新庄監督としては初めて挑むCS初戦を託された左腕は「リラックスしてます。(調整は)いい感じで来てます。初戦が大事になってくると思うんで、初回から全力で」と淡々と語った。

 “ロッテキラー”が先陣を切る。今季のロッテ戦は、開幕カードの3月30日に黒星を喫したものの、それ以降は5連勝。7試合に登板し5勝1敗、防御率1・85と抜群の相性を見せた。本人は「どの球団も変わらない。どのバッターもいいバッターだと思ってますし、そこは変わらない」と語ったが、結果が相性を物語っている。

 指揮官の指名を引き出しのが、その相性の良さだ。新庄監督は「(加藤貴は)ロッテさんには5勝1敗で、もうそれのみですね。あとはあのトボけた雰囲気、大舞台でもやってくれそうな雰囲気に期待しています」と笑った。

 CS初戦先発を告げられたのは、自身のレギュラーシーズン最終登板となった5日の楽天戦(楽天モバイル)終了後だった。「監督から直接、『初戦』って。うれしかったですけどね、やるしかないなと、そういう気持ちです」。2戦先勝の超短期決戦。ポストシーズンを駆け抜けるため、まずは精密機械が流れをつくる。(山口 泰史)

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 勝負は始まっていると言わんばかりに、レイエスの表情に気合がにじんだ。メジャー通算108発の助っ人は、丁寧にバットを振り込み「(米国で)プレーオフは経験しているし、大好きだよ。今から明日が楽しみ。頭の中もCSでいっぱい」と戦闘態勢を整えた。

 頼れる主砲がチームを勢いに乗せる。月間MVPに輝いた8月は23試合出場で打率4割3厘、8本塁打の大暴れ。球団新記録の25試合連続安打も記録した。9月も同3割9厘、9発で4番として6年ぶりCS進出の原動力になった。

 CSの前日会見で短期決戦の「キーマン」を問われた新庄監督は「レイエスかな。後半の勢い、ヤバくないですか?」と明言。196センチ、120キロの大砲は「(監督に)いつも言われているとおり、楽しみながら勝利に進む。展開や状況によって長打、短打、求められた打撃をする」とフォア・ザ・チームに徹すると誓った。

 相手先発の佐々木とは計4打数1安打。打線全体では平均3・81得点を挙げており「いい球を持っているのは知っているけど、我々もいい打者がそろっている」。今季18勝6敗1分けと抜群の相性を誇ったロッテ戦。「明日から、いつもと違う顔が出るかもしれない。笑顔が少なくても怒ったり機嫌が悪いわけじゃない。勝利に集中している表情だから。誤解のないように」。令和の怪物にも臆することはない。(堀内 啓太)

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