【西武】陽川尚将、ブランドンら9選手と来季の契約を結ばず

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2024.10.2(水) 16:13

浜屋将太

 西武は2日、浜屋将太投手、大曲錬投手、陽川尚将内野手、ブランドン内野手、高木渉外野手と育成の粟津凱士投手、伊藤翔投手、赤上優人投手、ジョセフ外野手に来季の契約を結ばないと通告した。いずれの選手も今後の進路については未定としている。

 陽川は13年のドラフト3位で阪神入り。右の長距離打者として18年には75試合に出場するも出番が減り、22年の現役ドラフトで西武へ移籍。得点力増へ期待されたが、今季は11試合出場にとどまっていた。

 ブランドンは20年のドラフト6位で西武入り。翌21年は開幕ベンチ入りを果たすなど右の長距離打者として将来を嘱望されていたが、度重なる故障もあって23年オフに育成選手として再契約。今季は開幕直前に支配下へ復帰して開幕スタメンを果たしたが、再びケガに悩まされていた。

 各選手のコメントは以下の通り。

 浜屋将太投手「チームやファンの皆さまの期待に応えられず苦しい時期もありましたが、岡田(雅利)さんと初めてバッテリーを組んだ時『浜屋が持っているものを出せばいいよ』という言葉に支えられ、思うような投球ができたことは一番の思い出です。入団当初は無観客での試合だったので、コロナ禍が明けて、ファンの皆さまの声援の中でプレーできた時の感動は今でも忘れません。とても熱い思いを感じました。これまで応援ありがとうございました。今後については未定です」

 大曲錬投手「初登板は緊張しすぎて記憶にないのですが、とても印象に残っている試合です。その後は思うような投球ができず、結果を求めすぎてしまったために、苦しい時期がありました。そうしたなかでも、自主トレを一緒にしている今井とは遅くまで野球の話をたくさんして、プロ野球選手として、濃い時間を過ごすことができました。ファンの皆さんの期待に応えられず申し訳ない気持ちです。応援ありがとうございました。今後については未定です」

 粟津凱士投手「チームに貢献したいという気持ちに反して、体が言うことをきかず、つらい野球人生でしたが、チームメートと過ごした時間は宝物です。1軍での初登板が一番印象に残っていて、失点してしまいましたが、また頑張ろうと思える登板でしたし、何よりあの時の声援が忘れられません。ファームにいる時間も長く、活躍していなくても応援してくださるファンの皆さまには感謝の気持ちしかありません。これまでありがとうございました。今後については未定です」

 伊藤翔投手「2018年、2019年とリーグ優勝できたことはいい思い出ですが、ここ数年のリハビリ期間の方が記憶に残っています。そうしたなかでも一番印象に残っているのは初先発した試合です。地元開催で家族や友人が多く観戦に来てくれたなかで勝てたことはとてもうれしかったです。ファンの皆さまへ感謝の気持ちでいっぱいです。手術をしたときから『復帰待っています』というコメントが多く、とても支えられました。ありがとうございました。今後については未定です」

 赤上優人投手「昨年、戦力外通告を受けて育成選手として再契約したとき、今年1年が最後の勝負だと思って過ごしてきました。そうした中でも今年1年しっかり投げきることができたのは自信になりましたし、集大成だったと思います。一番印象に残っているのは、今年の8月20日ロッテ浦和球場で行われた試合での安田選手への初球です。アウトコースの直球でしたが、一軍で活躍する選手から見逃しをとれたことがうれしかったですし、プロ野球人生で一番の球でした。どんなときでも声掛けしてくださったファンの皆さまに、良い投球を見せられなかったことが心残りです。これまで応援ありがとうございました。今後については未定です」

 陽川尚将内野手「阪神タイガースと合わせて11年間、1軍で目立った活躍をすることができなかったのですが、いつでも温かい声援を送ってくださるファンの皆さまに支えられてここまでやることができました。足が震えたタイガースでの初打席、そしてライオンズに移籍してからも、これまで応援いただいた多くのファンの皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。今後については未定です」

 ブランドン内野手「とにかく、また支配下選手になるんだという強い思いで練習してきました。今季は春季キャンプからオープン戦まで結果を残せていたにもかかわらず、けがが続いてしまい、活躍し続けることができなかったことが悔しいです。入団当初から応援していただいたファンの皆さまの期待に応えられず申し訳ありません。ありがとうございました。今後については未定です」

 高木渉外野手「育成選手のときから7年間、本当に多くの方にお世話になりましたが、期待に応えられず申し訳ない気持ちです。1軍でたくさんチャンスをいただいたにも関わらず、そのチャンスをつかめなかったのは、自分の実力不足だと感じています。1軍での初ホームランは地元・福岡で打てたこともあって、今でも忘れられません。これまで応援ありがとうございました。今後については未定です」

 ジョセフ外野手「左で打ち始めたり、内野の練習をしたりと初めてのことばかりでしたが、野球の楽しさを存分に味わった4年間でした。印象に残っている試合がいくつかあるなかでも、左打席で打ったホームランや、二塁手、遊撃手として出場した試合は特に印象に残っています。4年間という短い間でしたが、応援ありがとうございました。ファームに来てくださった地元・三重県のファンの方には特に感謝を伝えたいです。今後も野球を続けていきたいと思っています」

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