【日本ハム】現役生活を終えた鍵谷陽平へ…北海高時代の女房役「今後も一生死ぬまで付き合っていきたい」

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2024.9.26(木) 06:00

北海・立島部長(左)の結婚式に参列した日本ハム・鍵谷 (立島部長提供)

 日本ハム・鍵谷陽平投手(34)が25日、エスコンで引退会見を行い、同日の楽天戦で先発登板した。北海高時代にバッテリーを組み、08年夏の甲子園に出場した同校野球部の立島達直部長(34)がスポーツ報知にねぎらいのメッセージを寄せた。

 元女房役らしく、引退を告げられる前から立島部長は“異変”を感じ取っていた。「一発目は電話で言おうとしていたと思います。その後、直接会った時も言うつもりで(高校の同期を)集めたと思うんですけど、その時も言えなかったんでしょうね。正直に言えばそろそろかな、今年までかなと思ってました」。最終的にはLINEで知らされたが、覚悟していた分、驚きは少なかった。

 2人の出会いは中学3年の冬。第一印象は「(体型が)ポチャッとして、函館なまりで可愛い感じ」。同じ下宿の向かいの部屋で3年間を過ごし、最後の夏は全7試合全イニングでバッテリーを組み、夏の甲子園切符をつかみ取った。高校を卒業してからも親密な関係は続いたが、プロ入り後も鍵谷の性格が変わることはなかった。「思いやりがある。甲子園が決まっても一番最初に連絡がくるのは鍵谷。何欲しいって。偉ぶらない」。スコアボード、プロテイン、ラプソード―。甲子園が中止になった20年夏は3年生にTシャツを贈ってくれたこともあった。

 巨人から昨オフに戦力外通告を受けた際には、「コーチの打診があったっぽいんですよ。だけど、最後何としてでもハムで終わりたいという言葉が鍵谷らしいなと。野球人生をハムで、北海道で終わりたいと言っていたのが印象に残っている」。母校愛はもちろん、北海道への思いも度々口にしていた。

 現役最後の勇姿は北海高のユニホームを身にまとい、現地で目に焼き付けた。「今後も一生死ぬまで付き合っていきたい。鍵谷の性格を考えたらゆっくりはしないと思うんで、次のステージに向けてまたやると思いますよ」。プロ野球生活に「施錠完了」した相棒ともに、これからも人生の“バッテリー”としてそれぞれの道を歩んでいく。

(島山 知房)

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