◆パ・リーグ　ソフトバンク４―０オリックス（２０日・みずほペイペイドーム）

　オリックス・中嶋監督はコメント選びに苦労した。「言うことがなくなってきた。本当に」。８連敗に今季２３度目の完封負け。まだ１リーグ時代だった１９４２年の球団ワースト記録に王手だ。本塁打を除けば７５イニング連続適時打なし。収穫なき試合だった。

　初回１死一、三塁で西川、紅林が連続三振で無得点。「４番、５番で、何もできなかったのが寂しいですよね…」とポイントに挙げた。心配は４番・西川の状態。９月は１３打数９安打と好発進したが、２２打席連続無安打と急停止だ。チーム最多の１２８試合に出場。「疲労はないです。切り替えていきます」と前向きなのが救いで、中嶋監督も「しんどいところでしょうし。まあ、考えます」と最適な起用法を考え中だ。

　この日でリーグ３連覇からちょうど１年。とにかく苦しんでいる。首位独走を許すソフトバンク戦も３２イニング連続無得点。左肩腱板（けんばん）損傷から森は復帰する見込みだが、２１日にもＣＳ進出の可能性が完全消滅する危機だ。残り１０試合。王者を取り巻く状況は、あまりにも厳しい。（長田　亨）

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