【ソフトバンク】小久保裕紀監督、”禁句”初めて公の場で口に「…ゼロになるまでは頑張ります」 胴上げは最短18日

スポーツ報知

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2024.9.17(火) 05:00

7回1死二、三塁、代打・石塚綜一郎は先制となる左犠飛を放つ(カメラ・義村 治子)

◆パ・リーグ オリックス0―1ソフトバンク(16日・京セラD大阪)

 ソフトバンクが4年ぶりの優勝へのマジックナンバーを2つ減らして「5」とした。中5日での先発となった石川柊太投手(32)が、7回3安打無失点で自身4連勝となる6勝目。敵地でのオリックス4連戦を4連勝に導き、チームも今季最長タイの7連勝だ。小久保裕紀監督(52)の胴上げは最短で、あす18日。本拠地・みずほペイペイで歓喜の瞬間を迎える。

 鷹の加速がハンパない。スコアは1―0。薄氷の勝利のはずだが、柔和な表情でハイタッチを交わした小久保監督に、気負いは全くなかった。そして「とりあえずマジックがゼロになるまでは頑張ります」とサラリ。2ケタ台の時には報道陣に「禁句や」とクギを刺していた“4文字”を公の場で初めて、しかも問わず語りで口にした。

 そっちじゃない方のマジックも、小久保監督が見せた。8日の西武戦で今季ワーストタイの連敗を4で止めると「優勝に向けて再加速していきたいと思います」と予言。すると、どうだろう。その日からここまで、今季2度目で最長タイの7連勝と白星を連ねた。この日の先発・石川は「もう、ここまで来たら気持ちだけなんで」と魔法にかけられたような表情で好投。凡打の山を築いた。

 “孝行息子”が続々、現れる。リードわずかに1点の最終回、6年目の杉山がプロ初セーブを挙げた。西川、セデーニョを連続空振り三振。最後は紅林を投ゴロに仕留めた193センチ右腕は「いや、終わって気づいたッスね。プロ初セーブ」と無欲ぶりを強調した。前日15日にはドラフト2位ルーキーの岩井もプロ初セーブ。腰痛から回復途上の守護神・オスナは本調子でなく、松本裕も右肩痛で戦線離脱中だが、ブルペンには、若き戦力がそろっている。

 そのオスナは8回に登板。2安打を浴びたが失点は許さなかった。指揮官は「状態を上げるために、勝っていても負けていても8回(と決めていた)。そこは先を見据えています」と視線はポストシーズンへと向けられている。近藤の負傷交代は気がかりだが、福岡に帰って17日の日本ハム戦で勝てばマジック3。翌18日も勝てば一気に数字が“手品”のように3つ減る。リーグVの胴上げは目前だが、小久保ホークスは日本一の瞬間までアクセルを踏み続ける。(田中 昌宏)

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