【オリックス】安達了一が引退会見「守れなくなったら引退と決めていた」 低迷期からチーム支えた名手が涙

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2024.9.13(金) 17:30

引退会見を行った安達了一は、サプライズ登場したT-岡田(左)と笑顔で撮影に応じる(カメラ・義村 治子)

◆パ・リーグ オリックス―ソフトバンク(13日・京セラドーム大阪)

 オリックス・安達了一選手兼任内野守備走塁コーチが、京セラドーム大阪で引退会見を行った。プロ13年目の今季はコーチ兼任で迎え、23試合に出場。「自分の中で守備が守れなくなったら引退と決めていた。ほっともっとの試合で1試合3失策したあたりから、様子がおかしくなって…。だいぶ悩むようになりました」と引退のきっかけとなった試合を明かした。

 5月1日のロッテ戦(ほっともっと神戸)で9回から二塁守備に就き、1試合3失策。守護神・平野佳がNPB通算250セーブをかけたマウンドで、逆転負けにつながるミスだった。時折笑みを浮かべながら会見は進んだが、同じ88年生まれのT―岡田について触れると、涙で声を詰まらせる場面も。低迷期からチームを支え、同じタイミングで現役を引退。「Tとはどうやって強くするかをいろいろ話した仲でもあるし、すごくいい関係でいられた。ほんとに…いてくれて良かったと思います」と感謝した。

 16年に難病の潰瘍性大腸炎を患いながらグラウンドに立ち続け、プロ13年間で通算1175試合に出場。会見の最後には、報道陣に向けてあいさつする時間もつくり「安達了一という名前を、いい時も悪い時も全国に広めていただき、本当にありがとうございました」と誠実な人柄をうかがわせた。堅実な二遊間の守備で昨年までの3連覇に貢献した名手。今季の本拠地最終戦にあたる24日の西武戦で、T―岡田とともに引退セレモニーが予定されている。

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