【オリックス】「ナニワ四天王」最後の一人、T―岡田が今季限りで現役引退 24日京セラDでの今季最終戦で花道飾る予定

スポーツ報知

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2024.9.9(月) 06:00

現役引退を発表したTー岡田(2018年5月の通算1000試合出場達成時)

 オリックスは8日、T―岡田外野手(36)が今季限りで現役を引退することを発表した。7日に引退の意思を伝え、球団側も了承した。2010年に本塁打王のタイトルを獲得し、プロ19年間で通算204本塁打。低迷期からチームを支えてきた大砲がユニホームを脱ぐ。

 昨年は20試合の出場に終わり、減額制限を超える50%ダウンの年俸3600万円で契約を更改。構想外の危機を乗り越え、背水の1年とした今季は、3月29日のソフトバンク戦(京セラD)で4年ぶりとなる開幕スタメンを勝ち取った。ところが3試合、5打数無安打と結果を残せず、4月11日に出場選手登録を抹消。勝負をかけた8月に左ふくらはぎを負傷したことも重なり、現役生活に区切りをつけることを決意した。

 09年オフに同姓の岡田彰布監督(現阪神監督)が発案し、7000通以上の公募から登録名「T―岡田」を選んだ。21年には25年ぶりのリーグ優勝。道筋をつけたのがT―岡田だった。9月30日のロッテ戦(ZOZO)で9回2死一、三塁から逆転3ラン。1敗でもすれば自力優勝の可能性が消滅する状況で、首位・ロッテの優勝マジック点灯を阻み、チーム全体に勢いをつけた。自身にとっても16年目の初優勝だった。

 球団は生え抜きの功労者に引退試合を用意。9月24日、本拠地・京セラDの今季最終戦(西武戦)が花道となる予定だ。代打中心となった近年は、コールされるだけで球場の雰囲気を変えられる存在だった。同じ外野手の杉本、投手では宮城ら、どの後輩からも慕われ、敬われた兄貴分でもあった。リーグ3連覇中のオリックスで、一時代を築いた看板選手。貢献が色あせることはない。

 ◆T―岡田(岡田貴弘=おかだ・たかひろ)1988年2月9日、大阪府生まれ。36歳。履正社では1年から4番。大阪桐蔭・辻内崇伸(元巨人)と平田良介(元中日)、近大付・鶴直人(元阪神)とともに「ナニワ四天王」と呼ばれる。甲子園出場はなし。05年高校生ドラフト1巡目でオリックス入団。10年に登録名をT―岡田に変更。「T」は本名の「貴弘」と、最強の恐竜「ティラノサウルス」にちなんだ。同年に本塁打王とベストナイン。14年に一塁手でゴールデン・グラブ賞。187センチ、100キロ。左投左打。

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