【日本ハム】マルティネスが92日ぶり猛打賞…完全復活弾で“新儀式”予告?

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2024.9.8(日) 09:17

お立ち台で「マル」ポーズを作るマルティネス(左)と加藤貴(カメラ・今成 良輔)

◆パ・リーグ 日本ハム5―1オリックス(7日・エスコンフィールド)

 日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(28)が7日のオリックス戦に5番・一塁で先発出場し、3試合ぶりの13号3ランを放った。8月の月間打率1割7分5厘と低迷していたが、9月に入り2本目の本塁打と92日ぶりの猛打賞をマークし、チームを4連勝に導いた。

 正真正銘のヒーローだ。サヨナラ押し出し四球を選んだ6日から一夜、この日は観客が“ハット”驚く特大弾で勝利の立役者となったマルティネス。「昨日はワンスイングもしないでヒーローになったけど、きょうは素晴らしいスイングをしてヒーローになれてよかった」と2日連続のお立ち台で喜びを爆発させた。

 打った瞬間に確信した。2点リードで迎えた5回。1死一、三塁の好機で打席に入ると、2球で追い込まれてから外角の147キロ直球を豪快に引っ張った。打球は左翼スタンド2階席上段に着弾。推定135メートルの飛距離が必要な「SHINJOボード」の横に放り込み、「三塁にランナーがいたので最低限、打点を挙げられたらいいと思っていた。ああいう形でいい当たりになってよかった。スゴイネ!」と自画自賛した。

 開幕を4番でスタートしたが、8月は打率1割7分5厘と低迷。本塁打1本、打点は5にとどまり極度の不振に陥ったが、同じ外国人の活躍が復調のきっかけになった。今季加入のレイエスが25試合連続安打の球団記録を樹立。同月の月間打率4割3厘を記録し、「時には背中を押し合って、時には刺激し合って。片方が調子悪いときはもう片方がバックアップして、お互い様。その関係性がすごいいいのかな」と共闘で“夏バテ”脱出。9月2本目の一発に加え、6月7日ヤクルト戦(神宮)以来の3安打もマークした。

 ヒーローインタビューには自身が要望し、この日届いたばかりのカウボーイハットを被(かぶ)って登場した。本塁打を打った人にハットを被せてハイタッチする「カウボーイセレブレーション」を清宮から提案され、「初日は自分が被りたかったので、きょうはなし。明日(8日)から」とパフォーマンス実行を予告した背番号2。完全復活を遂げた主砲は“新儀式”第一号の座を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

(島山 知房)

 ○…伏見は適時二塁打含む2安打で古巣キラーぶりを発揮した。今季オリックス戦の打率はカード別最高の4割5分5厘。好リードも光って加藤貴に自己最多9勝目をプレゼントし「オリックス相手だと何とか打ちたいって思いが強い。点が入ると自分、バッテリーが楽になるから」。首位ソフトバンクとは7差に接近。古巣で優勝の味を知るベテランは「敵は相手じゃなく意外と自分たち。まだチャンスはある」と力を込めた。

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