57 → 25 ロッテ・小島和哉、昨季に比べ与四球が減少も「最近は四球を出した時の試合の方が…」

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2024.9.7(土) 08:45

ロッテ・小島和哉 (C)Kyodo News

 ロッテ・小島和哉は今季ここまで137回1/3を投げ与四球は25と非常に少ない。

 3年連続規定投球回に到達している小島の21年からの3年間の与四球数を見ると、21年が146回を投げ51与四球、22年が143回1/3を投げ43与四球、23年が158回1/3を投げ57与四球と、数字を見ただけでも今季の与四球の少なさがわかる。

 小島は昨年シーズン終了後の取材で「四球が多いですし、そこを削っていきたい。そうしたら10球削れたら1イニング長く投げられると思いますし、四球でもいいと思って出している四球ではないので、ノー感じな四球がちょくちょく出てくるのが僕の悪い時だと思うので、その辺は改善できたらなと思います」と話していた中で、見事に改善している。

 ただ小島本人は「最近は四球を出した時の試合の方が抑えているので、結局四隅に我慢して投げられている時の方が結果として出やすくて、四球を嫌がってゾーンで(ストライクを)取りに行った時に痛打されているイメージ。最近は四球を出してもいいと思って投げています」と話すように、直近3試合を見ると、8回無失点で8勝目を挙げた8月13日の日本ハム戦は3与四球、7回無失点で9勝目をマークした8月27日の西武戦では3与四球。一方で敗戦投手となった8月20日の日本ハム戦は0与四球も5回5失点だった。

 その考えの裏には“カイケル効果”があった。「四球率は良い時は少なかったけど、四球を出すのは嫌と思っていない。結局、悪いカウントでも厳しいところで振ってくれたら儲けもん。振らなくても、しゃあないね感じらしいので、メンタルというか、常日頃から低めの意識が強い。思えば、思うほど球は低くなると言っていたので、そういうのは大事だなと思っています」。

◆ 貪欲な姿勢

 前回登板の8月27日の西武戦では、0-0の2回一死走者なしで山村崇嘉に1ボール1ストライクから空振りを奪った3球目の136キロのフォーク、2-0の7回無死一塁で古賀悠斗を初球の136キロのフォークで投併に仕留めたフォークが非常に素晴らしかった。

 「結構フォークを投げていたので、いい感じにツーシームのような感じで動いていた。それとうまくチェンジアップが…」と分析。

 そのチェンジアップについても「古賀に三振を取ったのがいつもの自分のチェンジアップ。それ以外はほとんどカイケル投手から教わったチェンジアップですね」と振り返った。

 小島はカイケルだけでなく、過去には高梨雄平(巨人)から左打者のインコースの使い方、ペルドモ(オリックス)、種市篤暉から縦スライダーの握りを教わり昨年の後半から縦のスライダーは自身の大きな武器になっている。

 プロ入りからいろんな選手から貪欲に教わる姿勢は変わらない。良いものを吸収しようとし、それが好結果につながっているようにも見える。「どうなんですかね、良いなと思ったら聞きたいじゃないですか。そんな感じですね」とのこと。

 大事な戦いが続く中で小島は「イニング投げるよりも、まずは試合を作ることのほうが大事。まずは試合を作った上で、できるだけ失点を減らしてというところですかね、はい」と意気込んだ。18時から行われる楽天戦で勝利すれば、2年連続2桁勝利達成となる。

取材・文=岩下雄太

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