日本ハム、大逆転勝利も山﨑福也は2戦連続3被弾&5失点KO…齊藤明雄氏「下半身と腕の振りのバランスが合っていない」

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2024.9.5(木) 06:50

日本ハム・山﨑福也 (C)Kyodo News

◆ 新庄監督は試合後“リフレッシュ抹消”を示唆

 日本ハムは3点を追う9回に一挙6点を奪い、8-5の大逆転勝利。ソフトバンク戦は4連勝となり、貯金は今季最多タイの「13」となった。

 打線は初回、二死一塁で4番のフランミル・レイエスが、ソフトバンク先発・大関友久からライナーで左翼席に着弾する18号2ランを放ち幸先よく先制。レイエスはこの一撃で球団最多記録で並んでいた1951年の大下弘、2007年の森本稀哲の24試合連続安打を抜き、球団新記録の25試合連続安打を達成した。

 援護点をもらった先発の山﨑福也だったが、その裏に一死から2番・今宮健太、3番・栗原陵矢に2者連続ソロを浴び同点。その後も安打と連続四球で一死満塁のピンチを招き、7番・石塚綜一郎に右前適時打を許し2-3と逆転された。

 左腕は3回にも、先頭の4番・山川穂高にスローカーブを左翼席へ運ばれるなど2失点。3回75球、3被弾含む6安打5失点で降板となり、同じく3被弾含む4回5失点で4敗目を喫した8月28日の楽天戦(エスコンF)に続き、2戦連続の3被弾&5失点KOとなった。

 打線は2-5で迎えた土壇場9回、途中出場の田宮裕涼、9番・石井一成の連続適時打などで5-5の同点に追いつくと、なおも二死二塁で途中出場の水谷瞬が左前適時打を放ち6-5と一気に逆転。さらに、続く3番・清宮幸太郎がダメ押しとなる11号2ランを右翼席へ運び、一挙6得点のビッグイニングで8-5とした。

 3点リードに変わった9回裏は、復帰2戦目の田中正義が無失点で締め18セーブ目(3勝3敗)。白星は7回からの2イニングを無安打無失点に抑えた5番手の山本拓実につき“ラッキーボーイ”的な存在の右腕は今季5勝目(0敗)を手にした。

 4日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、2試合連続で序盤にノックアウトされた山﨑の投球内容にフォーカス。解説者として出演した坂口智隆氏は「今日はストライクを取りにいったボールがほとんど中に集まっていた。際どいボールも(ストライクと)取ってもらえず、投げる球がだんだんとなくなっていった感じ。疲れもあるでしょうけど、今後も負けられない戦いはあるので改善できるところはしていってほしいですね」と、技巧派左腕の修正力に期待を寄せた。

 試合の解説を務めた齊藤明雄氏は「(4回5失点KOの)前回の登板時も解説を担当させてもらったんですけど、今日のピッチングフォームを見ていても、下半身と腕の振りのバランスが合っていないのかなと。上体ばっかりで振ってしまうから、ボールの勢いもコントロールもなくなっている」と、投球フォームの“ズレ”を指摘した。

 山﨑はオリックス時代の昨季、自身初の2ケタ勝利(11勝)を達成し、FAで日本ハムへ移籍。ただし、オリックスでの9年間で規定投球回をクリアしたシーズンは一度もなく、移籍1年目の今季はここまで131回2/3を消化し、自己最長だった昨季の130回1/3をすでに更新。初の規定投球回クリアへ着々と前進しているものの、同時に疲れも見え始めており、2年連続の2ケタ勝利目前(現在9勝4敗)で足踏みが続いている。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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