日本ハム・加藤貴之投手（３２）が自身４連勝を目指し、２年ぶりのマウンドで快投することを誓った。自己最多タイ８勝目を懸け３０日の敵地・西武戦で先発。ベルーナＤでの登板は７回途中４安打無失点で勝利した２２年４月１２日以来８７１日ぶり。「本当に久しぶりなのでそこは確認して臨みたい。チームに勝ちがつけばいい」と視線を鋭くした。

　８日の楽天戦（楽天モバイル）から３連勝中の左腕。「（調子の）波は少なくなってきている」と勝負の夏場に状態を上げ、一気に星を７まで伸ばしてきた。西武とは今季２度対決して０勝１敗、防御率３・５５。カード別の援護率がパ５球団で唯一０点台と援護に恵まれずいまだ未勝利だが、前回７月２６日（エスコン）は８回２／３で１失点と力投。悪いイメージは頭にない。

　昨季まで３年連続で規定投球回をクリアし、プロ９年目も開幕からここまで１３２回２／３と腕を振り続けている。シーズン２完封は１１勝の有原（ソフトバンク）、１０勝の伊藤に並ぶリーグトップの数字。同学年で同じサウスポー、既に９勝の山崎の存在も刺激になっており「福也が入ってきて先発投手にも本当にいい刺激になっている」とうなずく。

　カード頭で勝利すれば、新庄監督政権３年目で最多のシーズン６１勝に到達する。「ここ数年は先発だけでやらせてもらっている。できるだけ長いイニングを投げていきたい」。久々のベルーナＤ。自身の手で、指揮官に節目の白星をプレゼントする。（堀内　啓太）

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