ロッテドラ3・木村優人、ZOZOマリンで行われた二軍戦で先発を経験し「一軍で早く投げたいという気持ちが出てきました」

ベースボールキング

  • ニュース

2024.7.21(日) 09:01

キャッチボールするロッテ・木村優人(撮影=岩下雄太)

 ロッテのドラフト3位ルーキー・木村優人(霞ヶ浦高)は前半戦、5月17日のDeNA二軍戦でファーム公式戦デビューを飾ると、7試合・10回を投げて、0勝1敗、防御率2.70の成績を残した。

 木村は前半戦を「中継ぎでずっと投げていて先発に変わって、投げるイニング数も増えて感じることも多かったですし、投げることの大変さ、抑えることの大変さをもう一度確認することができた。課題を潰していけたらいいかなと思います」と振り返った。

 自身の中で感じた“課題”とはどういったところなのだろうかーー。

 「先発だと初対戦のバッターが多いので初球の入りだったり、勝負球だったり、そういったところを変えていきたいなと思います」。

 5月21日に取材した時には「下半身をしっかり使って投げることが課題」と話していたが、現在は「トレーニングも下半身のメニューが増えて、そこはだんだん掴めてきているので、自分のバランスで投げられていますし、いいバランスで投げられている。下半身を使って投げられているんではないかなと思います」と課題を克服しつつあるようだ。

◆ 7月は先発で登板

 木村の投球を見ていると、リリーフだとストライク先行で少ない球数で打者を抑えていき、5月17日のDeNA二軍戦が1回・10球で無失点、6月16日のオイシックス戦も1回を投げ打者3人に対して、わずか6球で抑えた。

 プロ初先発となったZOZOマリンスタジアムで行われた7月4日の巨人二軍戦は、2回を投げ42球、5被安打、2奪三振、0与四球、3失点でプロ発黒星を喫し、3度目の先発となった7月18日のDeNA二軍戦も2回を無失点に抑えたが、46球の球数を要した。先発だとリリーフの時に比べて、球数が多くなってしまっている印象だ。

 「入りが大事だということがわかっているんですけど、初球からベストボールがいかなくても、先発は中継ぎと違って初球の入りが大事になってくる。焦りに変わってしまったり、打たれたらどうしようというのがあるので、ボール先行になったり、そういったところが課題かなと思います」と自己分析した。

 先発の際は、捕手とコミュニケーションをとって、この日の投球プランなどを考えた上で、マウンドに上がっているのだろうかーー。

 「相手バッターのデータを見ながら、攻め方であったり、抑え方をキャッチャー、コーチと相談して抑えていくという感じです」。

 試合で出た課題については、「投げたら反省するところばかりなので、そこを潰して次の登板までにそこを修正して、次の登板でまた違う課題が出るのでそこを潰していけたらいいかなと思います」と、トライアンドエラーを繰り返して精度を高めている。

 具体的に反省するところについては「試合が終わった後、映像を自分で見てフォームのバランス、変化球を見直して課題を潰していますね」と、自身で課題点を見つけ修正しているとのことだ。

 木村はファームとはいえ、一軍の本拠地・ZOZOマリンスタジアムで2度先発登板を経験した。「二軍戦でマリンで投げさせていただいて、より一層一軍で早く投げたいという気持ちが出てきました。本当にいい経験になりましたし、いいところで投げさせてもらったなという感じです」。

 将来は「勝てる投手を目指して自分が投げたら勝てると言われるように、そういうところを目指して体づくり、フォームづくりをやっていますね」と、ZOZOマリンスタジアムでたくさん勝利するための準備をファームで続けている。

 体づくりも「体重は増えたので、自分の体をどれだけ扱えるかが大事。そこを意識してやっていきたいなと思います」と順調だ。

 「今までの登板含めて反省点ばかりだったので、いいところに変えられるように投げていきたいと思います」と後半戦に向け決意を述べた。高卒2年目の田中晴也、高卒4年目の中森俊介と近い世代の投手が一軍で先発を経験している。彼らに続けと、木村もファームで経験を積み成長していく。

取材・文=岩下雄太

記事提供:

ベースボールキング
  • パ・リーグ.com トップ
  • ニュース
  • ロッテドラ3・木村優人、ZOZOマリンで行われた二軍戦で先発を経験し「一軍で早く投げたいという気持ちが出てきました」