ロッテ・西野勇士「全部の球種でカウントを取って抑えてというのが理想」持ち味のテンポの良い投球を!
ベースボールキング
- ニュース
2024.7.15(月) 09:30
ロッテ・西野勇士 (C)Kyodo News
「日本ハム戦で投げた時みたいに全部の球種でカウントを取って抑えてというのが理想」。ロッテの西野勇士は、18時から行われる首位・ソフトバンク戦に先発する。
前回登板の7月4日の日本ハム戦では「全体的には良かったです」、7回・84球を投げ、1失点で6勝目を挙げた。特にフォークが良く、0-1の4回一死一塁で上川畑大悟を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた141キロフォークは素晴らしかった。「フォークはあの試合、全体的に良かったと思います」と振り返った。
7回を投げ84球の省エネ投球で、3回(9球)と最後のイニングとなった7回(5球)は10球以内に打ち取った。ストライク先行できた要因に西野は「フォークが良かったというのが第一。空振りも取れたし、そこがまず1個目ですかね。スライダーも真っ直ぐもコントロールできていたし、全体的には良かったというのと…。やっぱりフォークが良かったからかなという気がしますね」と説明。
日本ハム戦はスライダー、シュート、カーブ、フォークを満遍なく投げて、的を絞らせなかった。その理由について訊くと、「理由はないですね」とのことだったが、「フォークが良かったし、他の球もある程度コントロールできていた。いろんな球を軸で配球できたんじゃないかなと思います」と自己分析。
6月30日の取材で「基本真っ直ぐ中心にあんまり投げられていない。安定感はないかなという感じがしています」と、試行錯誤していたストレートは「めちゃくちゃいいかと言われたらアレですけど、感覚は良かったです」と一定の手応えを得た。
「ああいう感じで全部の球種でカウントをとって抑えていく。あれが僕の中で理想的と言ったら理想的。かなり(理想に)近いピッチングができたんじゃないかなと思います」。
西野にとっても、チームにとっても勝負の夏場以降の戦いに向けて明るい材料となりそうだ。
ただ西野は「継続できないと意味ないと思うし、それでもまだなんていうんですかね。まだ真っ直ぐに関しては足りないと思っているというか、もっと良かったという感覚があるので。もうひと押し、フタ押しできたらいいなと思います」と現状に満足していない。
西野は18時から行われる首位・ソフトバンクとの3連戦の初戦に先発する。現在ソフトバンクと7ゲーム差の2位のロッテは、大事な3連戦の初戦を取って勢いに乗りたいところ。そういった意味でも、西野にかかる期待は大きい。「しっかり勝ちにつながるゲームを作っていくところが目標。それをしっかりできるようにしたいと思います」。今夜もテンポの良い投球で、チームを勝利に導きたいところだ。
取材・文=岩下雄太