【日本ハム】「あれが一番早い」万波ビームをサポートしたベテラン捕手の隠れた好プレー

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2024.7.14(日) 19:42

日本ハム・伏見寅威捕手

◆パ・リーグ 日本ハム3―1ソフトバンク(14日・エスコンF)

 日本ハムが逆転勝ちで2カード連続の勝ち越し。7月3日以来の勝率5割に復帰した。

 勝敗のポイントになったのは、7回2死二塁から甲斐の右前打で本塁を狙った代走・周東を刺した万波中正外野手のレーザービーム。ワンバウンドのストライク返球に「(送球の)強さも場所(コース)も、あれ以外ならセーフだった」と胸を張った万波だが、ビデオ検証にもなった間一髪のプレーがアウトになった背景には、伏見寅威捕手の隠れた高等テクニックがあった。

 コリジョンルールにより、捕手は走者の走路を空けるため、外野からの返球をホームベースより前(ダイヤモンドの内側)で待つケースが多い。しかし、伏見が送球を待ったのはホームベースの後ろ。三本間のラインの外側だった。

 伏見は「あれが一番早いと思うんですよ、多分。みんなやった方がいいと思うんですけど。コリジョンのルールは『走路を開ける』なんで、後ろでも前でも走路が空いてればいいと思うんです」と意図を説明した。ベースの前で捕った場合、振り向きながらの“追いタッチ”になることもある。今回の伏見は、後ろ(外側)で捕り、そのままミットを前に出して、真っすぐ滑り込んでくる周東のスパイクにタッチした。

 確かに振り向きながらでは周東のスピードに負けたり、回り込まれ出セーフになった可能性もある。伏見はさらに「万波の球がやっぱ強いっていうのももちろん大事で、弱い球の人だと走者と重なる。万波だからできるってところも若干あります」と話した。万波も「あそこに(正確に)投げなきゃいけないんで、伏見さんは結構プレッシャーかけてきます」と苦笑いで振り返ったが、両者のハイレベルな技術が生んだビッグプレーだったことは間違いない。

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