◆パ・リーグ　オリックス４×―３ソフトバンク（１０日・京セラドーム大阪）

　オリックスが今季５度目のサヨナラ勝ちを収め、４月２９日以来となる勝率５割に復帰した。２点を追う９回、３連打後に宗の押し出し死球で同点に追いつき、最後は頓宮の右犠飛で決着。試合後の会見に現れた中嶋聡監督は、なぜかユニホームの胸元が汚れていた。「頓宮の土がついた。何もしてないやん、おれ」と恐らくヒーローと抱き合った様子。「ヘッドスライディングした？　おれ…」と冗談を飛ばし、上機嫌で試合を振り返った。

　左大胸筋の筋損傷から復帰２試合目だった先発・宮城が７回２失点の力投。１１２球と全快目前で「１００（球）を、しっかり投げてくれた。（調子の）良しあしを言えるところまで来たのかな」と評価した。１点を追う９回に３者凡退と好リリーフを見せた吉田が２勝目。最後の攻撃に触れ「いろいろ、ミラクルなことが起きましたけど…」と苦笑いもした。

　先頭の西川が中前へ運び、代走に小田。森の右前打で三塁を狙ったが、二塁ベース付近で転倒し、ストップとなった。「一、三塁と思ったら、コケとった。ケガしたんかな、と思ったんですけど」と小田も大事には至らず。「作戦上のことなんで、アレですけど。よう分からんです。あの人は」と、無死一、二塁からバスターで右前打の紅林もイジった。いろいろあったとはいえ、７月は無傷の５連勝。最大９あった借金を完済し「一個ずつ、ほんとは全部行きたいぐらいです」と貯金量産へ欲張りになった。

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