【オリックス】育成出身3年目が初スタメンで初安打&初打点の活躍 自身の七夕バースデーを前祝い

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2024.7.7(日) 05:00

5回、プロ入り初打点を挙げて喜ぶ大里(カメラ・渡辺 了文)

◆パ・リーグ オリックス4―1日本ハム(6日・ほっともっとフィールド神戸)

 天の川に育成の星がきらめいた。オリックス・大里が「2番・二塁」でプロ初スタメン起用され、プロ初安打&初打点の大活躍だ。育成出身の3年目はお立ち台に上がり、「本当にうれしい気持ちでいっぱいです。(記念球は)大事に自分で持ちます」と、満面の笑みを浮かべた。

 3番に定着した太田が上半身のコンディション不良でベンチ外の窮地を救った。初回1死から中前に弾き返して、通算3打席目で初Hランプ。「気持ちも楽になりました」と吹っ切れると5回1死一、三塁では低めフォークを巧みに捉えて右翼線へ適時二塁打を放った。けん制死などミスはあったが、中嶋監督も「しっかりいい仕事をしてくれた」と、たたえた。

 21年育成ドラフト3位で入団。同郷・岩手出身の後輩・斎藤らが頭角を現し、期するものはあった。3日の楽天戦(盛岡)は雨天中止でがい旋出場は流れたが、両親と食事をともにし「思いきって頑張れ」と背中を押された。七夕が誕生日で小学生のころは短冊に「プロ野球選手になれますように」と書いていた大里少年。この日の働きは「短冊に書いていないですけど、心で書いていたので。願いがかなって良かった」と、ちゃめっ気たっぷりに笑った。

 チームは連勝で自力優勝の可能性が復活し、3位の楽天に0・5ゲーム差だ。「(きょうは誕生日の)前夜祭です。毎日やれることをやって、頑張ります」。育成の生え抜きが花開く中嶋オリックス。今年も中継ぎで奮闘する才木やプロ初登板勝利を挙げた佐藤に続き、若武者が願い事を一つかなえた。(小松 真也)

 ◆大里 昂生(おおさと・こうせい)1999年7月7日、岩手県生まれ。25歳。盛岡大付では3年春夏連続で甲子園に出場し、ともにベスト8。東北福祉大を経て、21年育成ドラフト3位でオリックス入団。23年4月に支配下選手登録され、同年は5試合に出場。今季はウエスタン・リーグで61試合に出場し、打率2割7分2厘、0本塁打、12打点。178センチ、76キロ。右投左打。推定年俸500万円。

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