「できればホームスチールして。うちの選手に小ネタ仕込もうかな」新庄ハムから球宴ファン投票最多9人選出
スポーツ報知
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2024.7.3(水) 06:10
「マイナビオールスターゲーム2024」(23日・エスコン、24日・神宮)のファン投票最終結果が2日、発表された。パ・リーグは日本ハム勢が球団史上最多の9部門でトップ。万波中正外野手(24)が両リーグ最多131万4833票を集めた。セ・リーグは三塁手部門の村上宗隆内野手(24)が96万9965票で最多。4日に選手間投票、8日に監督選抜、17日に最後の1人を選ぶ「プラスワン投票」の選出選手が発表される。
新庄チルドレンが怒とうの選出ラッシュで球宴をジャックした。ファン投票9人選出は1978年、2012年の8人を上回る球団最多。04年7月11日の第2戦(長野)で、球宴史上初の単独本盗を決めMVPに輝いた新庄剛志監督(52)は「ここまで選ばれるとは。初めての人は心の底から楽しんでほしい。できたらホームスチールしてほしい」と“新庄節”で快挙を喜んだ。
投手は山崎、河野、田中正が独占し、野手も12球団最多得票の万波、田宮、マルティネス、上川畑、郡司、水野がトップ。2年連続最下位から一転、成長した3年目の新庄ハムを象徴する結果となり「(出場は)自信になりますよ。オールスター選手ですから。僕は7回出て優秀選手3回、MVP2回。7回のうち5回。それくらいを目標にして」と、らしくリクエストした。
2年前の就任会見では「投手3人、野手4人のタレントをつくる」と、7人のスターを育成すると宣言した。昨季は期待を込め起用し続けた万波がブレイク。今年は過去5年で1軍出場31試合だった田宮を正捕手で起用し、才能を開花させた。移籍2年目の郡司には三塁に挑戦させ、本職の捕手ではなく三塁部門で102万票以上。大胆な起用に応えたナインは次々と夢舞台への切符を手にした。
昨年、史上初の球宴デビューから2戦連続本塁打を放った万波は「ホームランを打ってMVPを」と2年連続のMVPを宣言。ボスも「またファイターズの選手が取ってほしい」と清宮、万波に続く3年連続の受賞を期待した。昨季最下位のため自身は監督、コーチでベンチ入りできないが、数日前には監督室に教え子らを呼び「照れて野球をやるな。一生懸命が一番」と球宴の心得を熱弁。「うちの選手に小ネタ、仕込もうかな」と愛情たっぷりに“チルドレン”を祭典に送り出す。球界屈指のお祭り男が育てた選手たちが、真夏の祭典を熱く盛り上げる。(堀内 啓太)
〇…日本ハム・新庄監督がロッテ戦の5回裏終了後の「50周年シリーズハーフイニングセレモニー」にサプライズ登場して打席に立った。球団OBの高田繁氏の投球で豪快に空振りし、ファンから大きな拍手が起こった。球団創設50年を記念し、この日からホーム9試合で球団史を一枚で表現した限定ユニホームを着用。試合前セレモニーでは歴代ユニを着用した田中幸雄氏、小笠原道大氏らがファーストピッチセレモニーを行うなど球場を盛り上げた。
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