【日本ハム】水谷瞬“ウマ娘効果”で2本の同点打「まさか来てもらってるとは。(曲が)その時だけ打つっていう…」
スポーツ報知
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2024.6.14(金) 06:00
◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム9―4中日(13日・エスコンフィールド)
日本ハム・水谷瞬外野手(23)が“ウマ娘効果”で2本の同点打を放ち、連続試合安打を「14」に伸ばした。
試合前の球場への道中。いつものように先輩の郡司と車に乗っていると、あるモノが視界に入った。「たまたま、隣を通り過ぎた車をパッと見たら、ナビの上にウマ娘のフィギュアが乗ってたんですよ。『うわっ、ウマ娘や。今日コレにしよ』と思って」。直感で、奇数打席の登場曲を人気ゲーム「ウマ娘」の「うまぴょい伝説」にしようと決めた。
「まさか…」と驚いたのは、エスコンフィールドに到着してから。偶然にも、この日は「劇場版ウマ娘 Fビレッジコラボナイター」と題し、豪華キャストたちが来場していたのだ。「元々競馬というか馬は好きなので、そういうつながりで知っていた。まさか来てもらっているとは」。あまりの巡り合わせに、何かが起きる―、とビビッときた。
直感は的中した。まずは初回、「うまぴょい伝説」に乗って気分良く打席に向かうと、1死一塁から中日・梅津の直球を右中間へ。先制された直後にすぐさま適時二塁打で試合を振り出しに戻すと、2点ビハインドで迎えた6回無死一、二塁の第3打席でも、外角スプリットを左手1本で左翼フェンス手前まで運ぶ同点三塁打。登場曲を変えた打席だけ快音が響き「それがよかったのかな」とニッコリ笑った。
流れを変える2本のタイムリーで2度の逆転劇を演出し、チームも4カードぶりに勝ち越しに成功。交流戦はここまで全14試合でヒットを放ち、打率5割、得点圏6割6分7厘の“無双”状態で首位打者を爆走中だ。現役ドラフトでソフトバンクから加入し、昨季までの5年間で1軍出場はゼロ。そんな23歳が、15年に西武・秋山(現広島)が記録した交流戦最高打率4割3分2厘超えに挑んでいる。
才能にほれ込む新庄監督も「あげたチャンスをものにする選手が一流プレーヤーになっていくから。ものにできない選手がいっぱいいる中で彼はものにした。今のところはね」と絶賛。水谷は「今は出来すぎかもしれないけど、やってきたことは間違いじゃなかった。打てるように、一つずつ勉強していきたい。今日は今日、明日は明日の気持ちで、1打席1打席必死こいて大事にやっていけたら」。勢いそのままに、駆け上がる。
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