オリックス佐藤一磨、育成出身では球団初の初登板初勝利「全力で準備した」
ベースボールキング
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2024.6.9(日) 18:38
プロ初勝利を挙げ、ポーズをとるオリックス・佐藤 (C)Kyodo News
● 巨人 1 - 4 オリックス ○<3回戦・東京ドーム>
オリックスは今季初の5連勝&同一カード3連勝。プロ初登板初先発となった育成出身の佐藤一磨投手(23)が、5回1安打無失点の好投でプロ初勝利を手にした。
横浜隼人高から2019年の育成ドラフト1位で入団。前日8日に支配下登録されたばかりで、新たな背番号「93」のユニフォームでデビュー戦のマウンドに上がった。
初回は一死から2番・ヘルナンデスに左中間への二塁打を許したものの、後続をキッチリと退け無失点スタート。2回以降は190センチの長身を生かしたダイナミックな投球フォームで巨人打線を翻弄し、勝利投手の権利がかかる5回は3者凡退でゼロを刻んだ。デビュー戦で5回73球、1安打無失点、3奪三振2四球の好投。味方打線は西川龍馬の2打席連続適時打などで3回までに3点を先取し、リリーフ陣は巨人打線の反撃を1点に抑えた。
オリックス入団5年目で待望のプロ初白星をつかみ、「前日から緊張していた。小っちゃい頃から見ていたマウンドだったので、そこはすごく楽しみに、全力で準備しました。一人ひとり必死で、全力で1球1球投げました」と笑顔。観戦に訪れた両親の目の前でヒーローインタビューに応じ、「少し時間はかかってしまいましたが、関東で勝てて、良いところを見せられてよかったと思います」とはにかんだ。
パ・リーグ4連覇を目指すオリックスは、先発の柱だった山本由伸がポスティングでメジャーリーグのドジャース、山﨑福也はFAで日本ハムへ移籍。新たなエースとして期待された宮城大弥と山下舜平大は二軍調整中と苦しい状況だが、楽しみな大型左腕が球団初となる“育成出身での初登板初勝利”の快挙を成し遂げた。