【ソフトバンク】鷹の慶応ボーイ・ドラフト3位ルーキーがプロ初打点 16打席無安打から3連打の活躍

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2024.6.6(木) 05:00

プロ初打点を挙げ、ハリーホークとポーズをとる広瀬隆太(カメラ・渡辺 了文)

◆日本生命セ・パ交流戦 中日1-5ソフトバンク(5日・バンテリンD)

 お坊ちゃまルーキーが“ケチャドバ”のプロ初適時打で、ソフトバンクを今季4度目の5連勝と12球団最速の貯金20に導いた。ドラフト3位の内野手(23)が4点リードの3回2死二塁、2ストライクから外角チェンジアップに腕を目いっぱい伸ばした。「きのう(4日)までと余裕が違いました」。二塁から慶応高、慶大の先輩・柳町が生還すると、一塁上で少年漫画の主人公のように太い眉毛をピクつかせた。

 2回にも先制点に絡む右前打。4日の同カードの最終打席ではプロ17打席目の初安打をマークしていた。つまり16打席ノーヒットからの3連打。まるで、振ってもなかなか出ないケチャップ瓶から、一気にドバドバ中身が出るような快打に、幼稚舎から大学まで過ごした生粋の慶応ボーイは「焦ったら負けだなと思ってました」。決して萎縮しなかったのは、その育ちの良さゆえかもしれない。

 牧原大、三森の相次ぐ故障で二塁のポジションが空いている。青学ボーイの小久保監督も「広瀬にとっては大チャンス。僕が2年目にレギュラーを取った時の二塁守備より、はるかにうまい」と期待をかけている。

 幼稚舎~大学の先輩でもあるタレント・石原良純の、バラエティー番組でよく見かける幼少期の写真に似ていると一部で評判だが「言われたことないです。時代じゃないですね」と広瀬はニヤリ。トレードマークの太い眉毛は、伸びすぎたら「自分でカットします。抜いてもすぐ生えてくるんで、僕」。打棒も眉毛も、伸びしろしかない。(田中 昌宏)

 ◆広瀬 隆太(ひろせ・りゅうた)2001年4月7日、東京都生まれ。23歳。慶応幼稚舎(小学校)1年時に野球を始め、慶応普通部(中学校)では世田谷西シニアに所属。慶応高では2年時に春夏連続で甲子園に出場した。慶大では1年秋と3年秋に一塁、3年春に二塁でベストナイン。東京六大学リーグ戦通算打率2割6分、20本塁打、53打点。23年ドラフト3位でソフトバンク入り。181センチ、88キロ。右投右打。

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