【オリックス】OBの松永浩美氏から熱いエールも…今季最多借金9…データ上4連覇の確率0% 8日にも自力Vの可能性消滅

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2024.6.5(水) 05:00

5回、DeNA・オースティン(右)に同点二塁打を浴びて声を上げるエスピノーザ(左、カメラ・堺 恒志)

◆日本生命セ・パ交流戦 DeNA3―1オリックス(4日・横浜)

 オリックスがDeNAに敗れ、借金が今季最多の9に膨らんだ。過去のNPBの優勝チームの最大借金は07年の日本ハムの8で、データ上、4連覇の可能性は0%となった。チームはこの日もルイス・カスティーヨ投手(29)が腰痛で出場選手登録を抹消されるなど、故障者続出で今季5度目の3連敗。中嶋聡監督(55)は来場したOBの松永浩美氏(63)から熱いエールを送られたが、勝利には結びつかず。8日にも自力優勝の可能性が消滅する。

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 中嶋監督が厳しい現実を受け止めた。「どんな言葉をかけたらいいのか、難しくなっていますよね…」。今季5度目の3連敗で借金9に膨らんだ。歴代優勝チームで最多の借金は、07年の日本ハムが背負った8。データ上だが、4連覇の確率が0%になった。投手陣は3失点でゲームメイク。眉間にしわを寄せたのは、目覚めない打線にだった。

 3回に太田の遊ゴロの間に先制。5回に追いつかれ、7回には1点を追う展開となった。「みんな打ちたいでしょうし、結果を残したいでしょうし。分かるんですけどね」。選手個々の思いを理解しながら、残念な結果に終わったのは8回だ。山崎から無死一、二塁としたが、頓宮、紅林、西川が凡退。3人全員がファーストストライクを見逃した。

 「(塁が)埋まったら失速するし、結果を恐れているのかな…。チャンスの時ほど、余計(積極的に)いってもいいのかなと思うんですけどね」と指揮官。チャンスをつぶし、直後に追加点を許す負け試合の典型例。5月3日の日本ハム戦(京セラD)以来の4番に入った頓宮も「みんな一生懸命、準備をしている。スタメンで出た選手が、やるべきことをやらないと」と控え選手の思いも背負うように言った。

 試合前には阪急、オリックスOBの松永氏から激励された。「まだまだですよ。最近はプレーオフ(CS)があるから、3位に入ることが大事。日本シリーズを勝ってきたチームだし、あとは何とでもなる」。大洋のエースとして活躍した遠藤一彦氏(69)と「夢の1打席対決」で盛り上げたレジェンド。中嶋監督が就任後、ほぼ全試合をチェックしており「彼は最後の阪急の勇者ですから」とチームを率いる後輩にエールを送った。

 この日も腰痛でカスティーヨが出場選手登録を抹消されるなど、故障者続出の誤算もあり、流れを変えたい交流戦でも2勝5敗。首位・ソフトバンクがまた遠のく14ゲーム差だ。「(ズルズルと)行きたくない。僕らも考えて、それを伝えるしかない。あそこ(打席)に立てる人が、思い切って出していくしかない。またケツをたたいていきます」と中嶋監督。8日にも自力優勝の可能性も消滅。崖っぷちとするには早すぎる。(長田 亨)

 ◆過去に借金7以上から優勝したチーム

8 日本ハム(07年)

7 西  鉄(63年)

〃 中  日(88年)

〃 巨  人(12年)

〃 オリックス(22年)

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