西武、渡辺新体制で初勝利 真中氏「野手の『何とかしよう!』という気持ちが伝わったゲームだった」

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2024.5.30(木) 06:40

西武・蛭間拓哉 (C) Kyodo News

◆ 隅田は「集中力を持って丁寧に投げていた」

 西武は渡辺久信GMが監督代行に就任後、これが新体制2戦目で初勝利。見事な完封リレーで虎の子の1点を守り抜いた。

 先発の隅田知一郎はストライク先行の投球でテンポ良くアウトを量産。3回は巧みな牽制球でアウトを奪うなど、7回まで中日打線に二塁ベースを踏ませなかった。7回表は慣れない打撃で二ゴロを打った際に転倒するアクシデントにも見舞われたが、大事には至らず続投。8回は二死から連打を許し一、三塁のピンチを招いたが、代打・大島洋平の三邪飛を三塁・佐藤龍世がカメラマン席に突っ込みながら好捕。バックの堅守にも助けられ8回までゼロを並べた。

 打線は中日先発・小笠原慎之介の前に5回まで無得点だったものの、6回は二死一、三塁で5番・蛭間拓哉が放った打球は詰まった三塁前への小飛球。これを中日の三塁手・石川昂弥がワンバウンドで処理する間に蛭間はヘッドスライディングで一塁ベースに突っ込み、これが先制の適時内野安打となった。

 1点リードの9回裏は抑えのアルバート・アブレイユが無失点で締め、完封リレーで逃げ切り勝利。勝利投手の隅田は4月6日以来の白星となる今季3勝目(4敗)、アブレイユはリーグ2位タイの10セーブ目(1勝4敗)をマークした。

 29日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、渡辺新体制初勝利となった西武の戦いぶりに注目。解説者の野村弘樹氏は「チェンジアップが浮くことなく、集中力を持って丁寧に投げていた」と、8回4安打無失点の快投を見せた隅田を称えた。

 ヤクルトで監督経験もあるMCの真中満は、随所に見えた野手陣の気迫溢れるプレーを評価。「6回表の蛭間選手のヘッドスライディングだったり、8回裏の佐藤選手のダイビングキャッチだったり。1-0の試合だったが、野手の『何とかしよう!』という気持ちが伝わったゲームだった」と、これからの巻き返しに期待を寄せた。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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