【ソフトバンク】2戦連続の2ケタ得点&完封勝利 貯金19で101勝ペース 山川穂高2発5打点

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2024.5.23(木) 05:30

2回1死一塁、山川(右)が2打席連続本塁打となる2ランを放ちどすこいポーズを決める(中央は柳田=カメラ・渡辺 了文)

◆パ・リーグ ソフトバンク12―0楽天(22日・京セラD大阪)

 ソフトバンクが止まらない。山川穂高内野手(32)の2打席連続本塁打が飛び出し、大阪での主催試合で楽天に12―0と大勝。前夜、福岡での21―0に続き、2戦連続で大差の完封勝ちを収めた。貯金は今季最多の19。チームは41試合目で29勝となり、史上初の3ケタ勝利となるシーズン101勝ペースだ。

 前夜の打ち疲れなど、どこ吹く風。ソフトバンク打線が2夜連続の爆発だ。火を付けたのは主砲の山川。初回無死一、三塁。1ボール2ストライクと追い込まれて「ミートで外野まで飛ばしたい」と、犠飛を狙った打球が、6階席まで達する特大の先制の11号3ランになった。5点差をつけた2回1死一塁は「完璧」と自賛する移籍後3度目の2打席連発となる12号2ラン。空振り三振を喫した6回も左翼ポール左への大ファウルで関西の鷹党を魅了し、「2本打ったら3本目と思ってるので」と苦笑いした。

 いずれも両リーグトップを独走する12本塁打、44打点。143試合換算なら42発、プロ野球史上2位相当のシーズン153打点ペースになるが、それ以上にすごいのがチームの勝ちっぷりだ。今季2度目の6連勝で29勝10敗2分け。貯金を今季最多の19に更新し、シーズン101勝(35敗7分け)ペースとした。プロ野球史上初の3ケタ勝利を星勘定する報道陣を、小久保監督は「いやいや、まだ5月22日ですから!」と制した。

 21点の大勝を飾った前夜、「あした(22日)は点が入らない」と予想していた指揮官は、「見事に外れました」とうれしい誤算に言葉も弾んだ。本拠地・福岡で2回に一挙7点を挙げた前日に続き、大阪への移動ゲームとなったこの日も1、2回で計9得点。2位の日本ハムが勝ったためゲーム差は6のままだが、「きょうも2回で試合が決まりましたね」と打線に最敬礼した。

 山川が打点を挙げた試合は19勝1分けの無敗。柳田、山川、近藤のYYKクリーンアップがそろって安打を放った試合も18戦全勝となり、2つの不敗神話もあっさり継続された。2日で33得点は、03年9月13、14日のオリックス戦(ヤフーBB)での13点、20点以来。大勝の翌日は打てない―。そんな球界の常識も、歴史的快進撃を続ける強打の鷹には通用しない。(田中 昌宏)

 ◆ホークスの2戦41得点 日本一になった2003年のオリックス戦で、王監督が率いるソフトバンクの前身ダイエーがオリックス相手に記録。井口、松中、城島のクリーンアップの後にズレータとバルデスが控える超強力打線は、7月26日に21安打15得点。翌27日には城島が2発を含む6安打7打点を挙げるなど、32安打26得点と猛爆した。

 記録室 21日の楽天戦で大量の21点を奪い完封勝利したソフトバンクが、12得点で2試合連続の完封勝ち。20得点以上の完封勝利は延べ7チーム目だったが、過去6度の次戦は3勝3敗。次の試合でも完封勝ちは初めてだ。

 2試合連続2ケタ得点の完封勝利は別表の通り3度目。ともに継投で記録したのは今回が初めてになる。

 得点は2試合で計33点。2試合の合計で33得点以上は、ソフトバンクの前身球団・ダイエーが03年9月13、14日のオリックス戦に○13―7、○20―11で計33得点して以来。この年のダイエーは7月26、27日のオリックス戦で計41得点を記録するなど、2試合で計30得点以上が6度あった。

 一方、楽天が喫した2試合連続2ケタ失点の完封負けも、プロ野球3度目。2試合で計33失点は、球団初年度の05年3月27日ロッテ戦●0―26、同28日ソフトバンク戦●1―6の32点を上回り、2試合の合計でチーム最多失点となった。(阿部 大和)

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