自力優勝消滅の西武に解説陣から“得点増加”の方法提言 仁志氏「鍵は試合中盤以降の戦い方」

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2024.5.19(日) 06:10

西武・松井監督 (C) Kyodo News

◆ 「今は苦しい状況ですけど……」

 西武は18日、敵地でのソフトバンク戦に2-3で敗戦。これで今季5度目の4連敗を喫したほか、自力優勝の可能性が消滅してしまった。

 この日の先発は渡邉勇太朗。今季初先発のマウンドに上がった6年目右腕は、初回から2つの四球が絡み1点を献上してしまうが、直後の攻撃で即座に若林楽人が3号2点本塁打を放ち逆転に成功すると、その後は要所を締める投球で2回から6回まで無失点を継続する。

 虎の子1点のリードをキープしたまま試合を続けた西武だが、しかし8回、中継ぎに配置転換となった松本航が一死一塁から近藤健介に痛恨の逆転本塁打を浴びるまさかの展開に。その後は9回表に相手守護神から得点圏まで走者を進めるも及ばず、無念の敗戦となった。

 開幕から調子が上がらない西武に対しては、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した仁志敏久氏も「先発投手陣は素晴らしいんですよね……だから試合中盤以降の戦い方が鍵になると思う」とコメント。

 続けて同試合を振り返ると、7回で見せたバント失敗、8回・9回の得点機での“あと一本”が出なかった場面を挙げて「着実に点を取っていくという事が、これからのライオンズのゲーム展開を変えていくと思います」と攻撃陣にさらなる進化を促した。

 チームの強みと弱みの差が明確になっているというのが解説陣の見立てだったが、これについて同じく出演した江本孟紀氏も「今は苦しい状況ですけどね、先発ピッチャーは崩れていない。今日も1人出てきたし、惜しかったですけどなんとかいい形に」と分析。強力な先発陣にまた1人有望株が出てきただけに、野手陣に得点の増加を求めて語った。

 今井達也に平良海馬を擁し、エースの髙橋光成も途中合流した西武だが、チーム打率.210に96得点はいずれもパ・リーグ最下位の数字に沈んでいる。全体的に快音が止んでいる野手陣の中からチームを救う救世主のような存在は現れるか。シーズンもまだ序盤なだけに、西武のここからの巻き返しに期待したい。



☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』



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