◆パ・リーグ　ソフトバンク２ｘ―１日本ハム＝延長１２回＝（７日・みずほペイペイドーム福岡）

　ソフトバンクが今季４度目のサヨナラ勝ちを収めた。５～１１回を０行進で迎えた延長１２回、先頭の近藤が左翼線二塁打で出塁。申告敬遠とリチャードの中前打で無死満塁とし、スタメンを外れていた代打・周東がサヨナラの左犠飛を放った。周東はリチャードに担ぎ上げられて歓喜の声援に応えた。

　チームは３連勝で貯金を今季最多タイの「１２」に戻し、２位・日本ハムとのゲーム差を今季最大の４・５に広げた。打のヒーロー・周東に聞いた。

【ヒーローインタビュー】

（有原１０００投球回の記念Ｔシャツを着て登場）

　―感想

　「みんながつないでくれていたので、決めたいなと思っていました」

　―外野に飛んだ

　「ゴロにならないよう、気をつけながらいきました」

　―有原が１０００投球回達成

　「いつもいつもピッチャーが頑張ってくれているので、あとは僕らが打つだけ。ピッチャーが頑張っているなかで勝ちたいなと思っていたので、本当に良かったと思います」

　―勝率７割ジャストの強さ

　「一人ひとりがやるべきことをしっかりやっているからかなと思います」

　―満員御礼。最後まで観戦したファンに

　「最後まで熱い声援をありがとうございました。明日からまた続くので、変わらぬ声援をよろしくお願いします」

【囲み取材】

　―前日は休養。きょうもスタメンを外れていた。打席に立てる状態だった？

　「立てるから立ってるんだと思います。（試合前も）練習してるし」

　―１２回無死満塁

　「三振はいいとして、ホームゲッツーが最悪なので、それはないよう外野フライを打ちにいこうと思ってました。（緒方）理貢が三塁ランナーだったので、ある程度（打球が）浅くても勝負をかけられると思った。フライを上げて、理貢に任せようと思いました」

　―首脳陣から代打起用の声はいつ？

　「“代打あるよ”は何回やったっけ？　８回とかですか。準備はしてました」

　―監督の声かけは

　「いや、ないです。めっちゃ集中してました」

　―延長１２回裏まで接戦

　「どこが大きかったんですかね。やっぱ全員が…有原さんもそうですけど、有原さん以降のピッチャーもそうですし。内野、外野の全員（も守備で）点を取られないように。ピンチもありましたが、１２回やって１点に抑えたっていうところが一番かなと思います。守りの面が一番でかいのかなと思います」

　―２試合連続スタメンを外れた

　「出たい気持ちはあります。でも僕ら選手は首脳陣が考えているところで、いい仕事をするだけだと思っている。いつ『行け』って言われてもいいように、僕らはしっかり準備するだけと思ってます」

　―気合の入った打席

　「ノーアウトでしたし。変な言い方ですけど、（次打者に）三森もいる。後ろのバッターが何とかしてくるんじゃないかなと思ってましたね」

　―打席の目つけ、絞り込みは

　「自分が一番外野フライを打てそうな球だけ待つ。高めとコース（内寄り）も両方絞って。いけると思ったやつはいこうと思いました」

　―矢沢から打った球は真ん中の直球。打てる球が来た

　「イメージとはちょっと違いましたけど。いい感じで上がってくれたなと思います」

　―選手会長なのに試合に出られない悔しさは

　「出る出ないは関係ないと思います。出られないから何かを変えるわけでもないですし。（中村）晃さんを見てても、いつ出るかわからない状況でも毎日同じ準備をしている。見習う部分、多いです。僕がそこで気持ちを外しちゃうとチームとして良くないと思います。（中村晃の）背中を見て僕も『こういうふうにやっていきたい。やっていった方がいい』と思います」

　―２０２２年に２本のサヨナラ本塁打。勝負強い

　「いや、運がいいだけと思います」

　―有原の記念Ｔシャツを世界最速で着ている

　「何で俺なんだろうって。ペイさん（有原）に着てもらいたかったです」

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