◆パ・リーグ　楽天１２―１ロッテ（３日・楽天モバイル）

　楽天の早川隆久投手が９回６安打８奪三振１失点。今季初の完投勝利で２勝目をあげた。

　９回２死一、三塁、田村を右飛に打ち取り、笑顔の早川はマウンド付近で女房役の太田から抱きしめられた。２０２１年５月１６日のオリックス戦（京セラＤ）以来２度目、本拠地では初となる完投勝利を果たした早川は「球数も少なくいけましたし、試合前から本当にいいミーティングが光さんとできた。そこの所もよかったのでテンポ良くいけたのかなと思います」と喜んだ。

　早川は４月１９日の西武戦（ベルーナＤ）でバッテリーを組んだ太田に対し「自分は要求された球を投げただけ」などと不満げな言葉を口にしていた。翌日には今江監督からは「チームを引っ張っていってほしい選手が、キャッチャーと合わないからどうこうっていうのも寂しいですし、言い訳にしてほしくない」と苦言を呈された。

　心を入れ替えた早川は、太田に謝罪。この日は志願して太田とバッテリーを組み、勝利に貢献した。「ああいう一件があった中でもうまくコミュニケーションがとれた結果。もっと太田さんと勝ちを積み重ねていけたら」と意欲を示した。

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