佐々木朗希が7回無失点で3勝目「気持ちはいつもよりも入る」バチバチの同学年ライバル対決

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2024.5.1(水) 06:00

7回を投げ、4安打無失点の好投で3勝目を挙げた佐々木。バルーンを手に笑顔を見せた(カメラ・義村 治子)

 ロッテの佐々木朗希投手(22)が、オリックス・宮城大弥投手(22)との激アツのライバル対決を制した。通算5度目となる同学年同士のマッチアップで、朗希は7回4安打無失点で今季最多の10奪三振。宮城も8回5安打1失点、自己最多タイの13奪三振の快投で応えたが、相手にホームを踏ませなかった“令和の怪物”に軍配が上がり、今季3勝目を手にした。

 ライバルを前に一歩も譲らなかった。朗希は7回2死から野口を145キロのフォークで泳がせ、今季最多となる10Kに到達。7回4安打無失点で3勝目を挙げ、「今日はしっかりといい仕事ができた。フォークがいいところに決まっていたので、それに尽きます」と一息ついた。

 小雨もよそに、バチバチに三振を奪い合った。初めて上がったほっと神戸のマウンド。4回まではやや制球に苦しみ毎回安打を許したが、徐々に変化球がさえ渡った。宮城が6回に3者連続三振を披露すると、その裏に朗希がお返しの2K。7回に朗希が再び2個の三振を奪うと、直後の8回には宮城が3度目の3者連続Kで13個目を奪った。最速158キロにとどまった朗希は変化球で翻弄(ほんろう)し、毎回の10Kの内訳はフォークで7K、スライダーで3K。いずれも空振りで仕留めた。

 高校日本代表時から親交が深く、WBCで世界一にも輝いた親友との対決は、過去2勝1敗。昨年9月10日の4度目の対戦は左脇腹肉離れによる48日ぶりの復帰登板だったが、3回1失点で負け投手になっていた。「(宮城は)一番いい投手だと思うので、気持ちはいつもよりも入り、いい集中力で投げられた」。無意識にお互いが火を付け合った。2人で計23個の三振数には「今日は宮城の方が取ったので、ちょっと何も言えないです」と、ニヤリと笑って質問をかわした。

 5回の荻野の適時二塁打での1点を守り抜き、チームは4位タイに浮上した。頼れる右腕に、吉井監督は「春先よりは調子が上がってきた感じ。フォームの力感もそうで、しっかり足が使えるようになってきた」と指摘。徐々にギアを上げてきた“令和の怪物”は「今季初めて0点で抑えられた。これからまだまだ試合があるので、状態を上げて頑張っていきたい」と、力を込めた。(竹内 夏紀)

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