【日本ハム】相性バッチリ!万波中正がV打で北山亘基のプロ初完投、初完封をアシスト

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2024.4.21(日) 07:35

ヒーローインタビューを笑顔を見せた(左から)万波中正、松本剛、北山亘基(カメラ・今成 良輔)

◆パ・リーグ 日本ハム2―0ロッテ(20日・エスコンフィールド)

 日本ハム・万波中正外野手(24)が20日、ロッテ戦(エスコン)で決勝打を放った。「3番・右翼」で先発し、初回に小島から先制の左前適時打。自他ともに「仲良し」と認める北山亘基投手(25)のプロ初完投、初完封をアシストした。若き主砲の一打でチームは引き分けを挟み今季初の3連勝。貯金2で単独2位に浮上した。

 

 集中力が違った。万波が低めのフォークにうまく反応した。初回1死二塁。直球を反対方向にはじき返す意識を持ちながら、小島の投じた3球目を左前に運んだ。7試合ぶりの打点となる先制適時打がV打。「右中間方向に強く振っていく中でうまく落ちる球に反応できた。北山さんが投げている試合で今日も打ててよかった」と笑みをこぼした。

 先輩のためとなると、無類の勝負強さを発揮する。ここまで計8打点のうち、北山の登板日だけで6打点の暴れっぷり。昨年は右腕の初先発(5月4日、西武戦)の日に決勝の特大ソロを放ち1―0で初勝利をプレゼントしたこともあり「何かあるんですかね。不思議っすよ僕も」と照れ笑い。力強い援護に乗るように北山も9回116球でプロ初完封を飾り、2人のお立ち台は3日の楽天戦に続いて早くも2度目。「仲はかなりいいと思います」とうれしそうにうなずいた。

 1学年差、投手と野手で違いはあれど、チームでもズバ抜けて野球にストイックな2人。キャンプ中も練習開始前から2時間以上かけて個別でコンディショニングを行い「まだ2、3人しかいないような時間に一緒になることが多くて。それがきっかけかな」。昨年11月のイベントではまさかの“私服丸かぶり事件”もあったほど。再び自らの手で2勝目をプレゼントした。

 19日は同点の8回、無死一塁で犠打失敗もあり「決めないといけないし、ああいう場面で信頼して『打て』を出してもらえる選手を目指さなきゃいけない」と猛省した。一夜明けて今季初の3連勝、チームの2位浮上に貢献。直近2年間は開幕から借金生活、連続最下位と悔しさを味わってきただけに「やっぱ勝つのは本当にうれしい。何より勝った後、皆が明るい。精神衛生上いいっすね」と万波。主砲としての存在感、自覚は日に日に増している。(堀内 啓太)

 〇…松本剛が2安打1打点、全得点に絡む活躍で今季初のお立ち台に上がった。初回に左中間二塁打で8戦ぶりにHランプを灯すと、1―0の8回2死一、二塁では貴重な中前適時打。「『完封したい』と言ってたし、今日はめちゃめちゃいい球を投げていた」と普段からかわいがる北山のプロ初完封をアシスト。背中の張りで欠場もあった中「復帰して何もしていなかったので打ててよかった」と笑顔を見せた。

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