【オリックス】頓宮裕真「ホイサー!」今季1号2ランで最下位脱出 開幕前に山川穂高から授かった金言とは

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2024.4.14(日) 05:00

7回2死一塁、頓宮裕真が右翼席へ2ランを放ち、ファンの声援にこたえた(奥は宮城大弥)(カメラ・朝田 秀司)

◆パ・リーグ オリックス5―1日本ハム(13日・京セラドーム)

 執念で悪い流れを一変させた。2回2死二、三塁。打率4分5厘だったオリックス・頓宮は加藤貴のフォークにバットを止めるようなスイングで食らいついた。

 「ふがいない成績でも出してもらって、1打席が勝負と死ぬ気でいきました。(バットの)先っぽで変なヒットだけど、良かった」。22打席ぶりの安打は今季初打点となる右前への先制適時打。7回2死一塁では右翼席に今季1号を放り込み、決めぜりふの「ホイサー!」と叫んだ。

 開幕4番を務めたが、不振に陥り、7日のロッテ戦から5試合連続の先発落ち。前日(12日)は2軍の中日戦(杉本商事BS)にも出場したが、4打数無安打に終わった。「ご飯を食べてもあまりおいしくは感じないです」。食も進まず、体重も3キロ減の99キロに。心が折れそうなときも自主トレを共にしたソフトバンク・山川から開幕前に授かった金言を胸に刻んでいた。

 「調子を落としても、去年の映像を見て戻そうとするのはダメ。その時と今では体の状態も違う」。首位打者に輝いた昨季を追い求めるのではなく、新たな道を探し求めた。

 中嶋監督は「頓宮が打ってベンチの雰囲気が良くなった。うるさいくらいしゃべる人が静かなんで、口数が増えたら、雰囲気が良くなりますよね」と、笑い飛ばした。「選手、裏方さんが(練習を)手伝ってくれたんで感謝の気持ちでいっぱい」と、周囲の手助けに頭を下げた8番打者。チームは10試合連続で黒星、白星が交互となる珍現象で最下位を脱出。14日は今季初の連勝と2カード連続の勝ち越しを狙う。

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