【オリックス】今季初勝利の宮城大弥が3失策の紅林弘太郎にかけた言葉

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2024.4.13(土) 18:51

6回2死一、二塁、水谷 瞬を中飛に打ち取りガッツポーズする宮城大弥(カメラ・朝田 秀司)

◆パ・リーグ オリックス5―1日本ハム(13日・京セラドーム)

 オリックス・宮城大弥投手が8回を6安打無失点の好投で今季初勝利を挙げた。開幕投手を務めた今季は、過去2戦でクオリティー・スタート(6回以上自責3以下)を達成していたが、2敗。「なかなか勝てず申し訳ございませんでした。しっかり1勝できたということで、明日からの試合もまたみんなで戦っていきたいと思います」とお立ち台でわびると、笑いが起こった。

 3回2死一塁から郡司の内野安打と紅林の失策で一、三塁のピンチを招いたが、五十幡を外角スライダーで空振り三振。4回にも紅林のファンブルとヒットで無死一、二塁とされたが、水谷をフォークで空振り三振に仕留めると、上川畑も二ゴロ併殺打に抑えた。8回も失策絡みで1死一、三塁となったが、マルティネスを二飛、代打・加藤豪も見逃し三振に封じた。

 「自分ができることを精いっぱい初回から頭に入れながらできたことが良かったと思います」

 降板後には3失策した同学年の紅林から「ゴメン」と頭を下げられた。「彼にもたくさん助けられていますし、そこはお互いさま。終わったことは気にしていないですし、マイナスになるのは良くない。これも訓練、試練と思って、また次に臨んだらレベルアップできると思う」と前向きにかばった。中嶋監督が「野球なのでミスはある。紅林と宮城に解決してほしい」とおどけたのも、2人の信頼関係を知るからこそだ。

 今季は山本(ドジャース)、山崎(日本ハム)が抜け、新エースの座を担う。入団2年目から3年続ける2ケタ勝利はもちろんだが、苦しい時こそ踏ん張る底力が、求められている。「初回から攻められるところは攻められましたし、いいところはありましたけど、課題が見つかったので、また修正していい投球ができるように頑張りたいと思います」。勝っても自らを省みるコメントに、大黒柱の自覚がにじみ出ていた。

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