古巣の洗礼 ソフトバンクFA移籍の山川穂高にベルーナD大ブーイング「敵にしたら怖い」3三振には大歓声

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2024.4.13(土) 05:30

6回1死、中前に安打を放つ山川(カメラ・岡野 将大)

◆パ・リーグ 西武1―2ソフトバンク(12日・ベルーナドーム)

 FA移籍後初見参となる古巣のベルーナドームで洗礼を浴びた。ソフトバンク・山川穂高内野手(32)は「もちろんです」と覚悟して臨み、6回に意地の中前安打こそ放ったが、3三振を喫した。西武ファンの“声”も真正面から受け止めた。

 「(西武戦は)もちろん、意識しました。敵にしたら怖いなという印象はありますし、僕も(球団に)当然感謝しています。育ててもらったことに変わりないので、忘れていませんし、明日もまた勝負があるので」

 西武在籍10年目の昨季は5月の不祥事発覚で無期限の公式戦出場停止処分が科される中、オフに国内FA権を行使。スタメン発表の時から怒号が響き、異様な雰囲気に包まれた。初回2死二塁の好機には左翼席の獅子党が立ち上がり、親指を下げて大ブーイングだ。2球目が暴投となり、周東が三塁まで進んだ。「打席に入る前は聞こえますけど、カウントが進んでいく時は集中していますので」。ストライクのたびに大歓声で、追い込まれてから今井のスライダーにバットが空を切った。

 1―1の8回1死二塁では自身のFAの人的補償となった甲斐野と対戦。一部で和田がその対象と報じられた経緯があり、客席のボルテージも最高潮に。内角低め155キロに見逃し三振に倒れ「最後は低いゾーンでストライクだったので致し方ない」と潔かった。

 チームは逆転勝ちを収め、単独首位をキープ。「(西武は)投手がいいので、楽しみではないです。ただ、(西武の)みんなに会えたこととか久しぶりにこの球場で試合ができたことはうれしく思います」。第2ラウンドでは4番の仕事を果たす。(小松 真也)

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