西武ドラ1・武内、好投も2勝目ならず…追い込んでから2本の適時打、笘篠氏「攻めきれなかった」

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2024.4.11(木) 06:40

西武・武内夏暉 (C)Kyodo News

◆ 2失点とも内角を狙ったボールが甘くなり…

 西武は延長10回までもつれた接戦を2-3で落としロッテに2連敗。リーグ首位から陥落すると同時に、今季初のカード負け越しが決まった。

 先発の先発はドラフト1位の武内夏暉。7回1安打無失点の快投で初登板初勝利を飾った3日のオリックス戦(ベルーナドーム)から一転、この日は立ち上がりから制球に苦しんだ。3回は早くも2つ目の死球を与えるなど二死一塁とし、4番・山口航輝に2ストライク後の直球を右中間へ弾き返され失点。2ストライクと追い込みながら、3球目はインコースに構えた女房役・炭谷銀仁朗のミットとは逆に外角へ。この投げミスが適時二塁打となり先制点を失った。

 7回に9番・友杉篤輝に2失点目となる中前適時打を許した場面も、1ボール2ストライク後の内角を狙った直球が甘くなり痛打された。それでもドラ1左腕は7回88球、4安打2失点、3奪三振3四死球と力投。プロ2戦目は勝敗なしに終わった。

 10日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、武内の投球内容について議論。笘篠賢治氏は「ボールに力もあるし角度もあった」と評価しつつ、「コントロールという部分では、両サイドに前回より少し荒れていた。特に右バッターに対するインサイドのボール。これが中に入ってくるケースが多かった。そこをピッチャー有利なカウントにしながら攻めきれなかった。それでも炭谷は『来い!』なんですよ。だから逃げるんじゃなくて、そういったところで『覚えていけ』という意味も込めていたと思います」とベテラン捕手の想いを代弁した。

 現役時代に128勝を挙げた齊藤明夫氏も「7回88球、2失点。合格点をあげていいと思う」と高評価。一方で「『インサイドに来い』というときに、一番大事なのは“ボール球を使う”ということ。だから炭谷は、『インサイドのストライクで勝負しろ』という意味でインンサイドに構えてないと思う。『ボール球でもいいからインサイドに来いよ』というところを、もう一回考え直せば勝てるピッチャーになれると思う」と、バッテリー間での意思疎通の徹底も含めアドバイスを送った。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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