【オリックス】東晃平が7回1失点で82年ぶり2人目の快挙達成 昨季一度もなかった3タテ阻止で5位浮上

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2024.4.5(金) 05:00

7回1失点でデビューからの連勝を8に伸ばした東(カメラ・清水 武)

 オリックス・東晃平投手(24)が7回1失点で今季初勝利を挙げ、先発でデビューから無傷の8連勝を飾った。1942年に10連勝した藤本英雄(巨人)以来、82年ぶり2人目の快挙。チームの連敗を3で止め、昨季1度もなかった同一カード3連戦3連敗も阻止した。スタメン6人を入れ替えた中嶋聡監督(55)の采配もピタリ。ロッテと並んで5位に浮上した。

 投げれば、負けない。東は照れ笑いで2度、繰り返した。「すごいなと…。すごいなと思います」。先発でデビューから無傷の8連勝は、82年ぶり2人目の快挙。新エースの宮城よりも早く、日本人の先発投手では白星一番乗りだ。

 7回を3安打1失点、無四死球。6回まで三塁を踏ませず、外崎のソロ1本にとどめた。「プレッシャーみたいなものはなかった。勝ちたいとすごく強く思ってやっていた」と、3連敗で4年ぶりの単独最下位に沈むチームの勝利を優先。最速154キロの直球は威力十分で、コルデロ、アギラー、中村剛の大砲を完璧に封じ込めた。

 1月に初詣した兵庫・西宮神社で引いたおみくじは2年連続で末吉。昨年は日本シリーズでも、球団初となる育成出身の先発勝利を挙げた。ゲン担ぎを兼ね、正月は真っ白な餅を口にした。好物は豆腐。この日の試合前はうどん、おにぎりをチョイスした。東本人が意識したかどうかは微妙だが、食生活から「白」を好む。巨人・藤本の記録まであと2勝とした。

 本格派であり、技巧派でもある。球種は豊富で、最遅で100キロ台のカーブからチェンジアップ、スライダー、シンカー、ツーシーム、カットボールと球速帯も10キロ刻み。昨季まで在籍した山本(ドジャース)に教わったフォークを「まだまだ練習していかないと」と、課題とするから脅威だ。

 背番号は「95」から山下がつけていた「12」に出世し「(活躍が)去年一年で終わらないように」と誓っていた。2月のキャンプ中に「今年は大事だぞ」と背中を押した中嶋監督は「だんだん力をつけて、持っているものは非常に良くなっている。そういうつもりで(シーズンに)入ってくれて良かった」と、右腕の心意気を喜んだ。ヤクルト・村上と同学年。まだまだ走りそうだ。(長田 亨)

 ◆東 晃平(あずま・こうへい)1999年12月14日、兵庫県生まれ。24歳。神戸弘陵では甲子園出場なし。2017年育成ドラフト2位でオリックスに入団。22年7月に支配下選手登録され、同8月6日の日本ハム戦でプロ初勝利。178センチ、90キロ。右投右打。年俸2400万円(金額は推定)。

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