【日本ハム】水野達稀が決勝打&初猛打…3年目若武者の活躍で4年ぶりの開幕カード勝ち越し

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2024.4.1(月) 07:52

9回1死三塁、水野が右前へ勝ち越し適時打を放つ(カメラ・今西 淳)

◆パ・リーグ ロッテ2―3日本ハム(31日・ZOZOマリン)

 日本ハム・水野達稀内野手(23)が31日、ロッテ戦(ZOZO)の9回に決勝打を放ち、20年以来4年ぶりの開幕カード勝ち越しへ導いた。「8番・遊撃」で3戦連続で先発。5回に佐々木から右前打を放つなど3安打の固め打ちでプロ入り後初の猛打賞と大暴れした。開幕3戦で打率は4割5分5厘。新庄剛志監督(52)も期待を寄せる若武者が、強烈なスタートダッシュに成功した。

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 何度も拳を握った。水野がしびれる局面で大仕事を果たした。土壇場で同点に追いついた直後の9回1死三塁。「内野が前(進守備)。とにかくヒットコースに飛んでくれと思った」と守護神・益田の浮いたスライダーを振り抜いた。3年目で初猛打となる右前打が値千金のV打。「記念になる3安打目がああいう場面で出たのは自信になる」と初のヒーローインタビューで喜びをかみしめた。

 鮮やかな固め打ちだった。まずは5回先頭。「初対戦。粘れる余裕はなかった」と佐々木の投じた2球目を右前へ。令和の怪物からの一打で波に乗ると、7回1死は西村から左前打。3回の守備で悪送球を記録していただけに「ミスを何とか取り返したくて必死だった」。打力を買い、キャンプ中から積極起用してきた新庄監督は「言ってたっしょ。『水野君は今年やりますよ』って」とこん身のドヤ顔だ。

 主力の万波、9回に同点打を放った田宮らと同じ00年生まれで、新庄監督とは“同期”の3年目。ルーキーイヤーには13年の大谷以来となる新人野手での開幕スタメンもつかんだが、プロの壁にぶつかった。昨季は出場31試合で打率1割6分1厘。今キャンプも2軍スタートだった。「マンチュウ(万波)はバットを寝かせて最短でバチンと(打つ)。ヒントをもらった」。必死に打撃の修正に着手し、開幕戦の2安打に続いて快音を響かせた。

 就任後初の開幕カード勝ち越しとなった指揮官は「成長を感じますね。打球の質が美しい」と水野を絶賛。4年ぶりの勝ち越し発進で4月2日からは本拠地・エスコンに乗り込む。「結果を出して食らいついて開幕スタメンも取れた。食らいつく気持ちを最後まで忘れず毎日を過ごしたい」。“新戦力”の23歳が痛烈な輝きを放った。(堀内 啓太)

 〇…細川は朗希撃ち”で猛アピールした。「9番・二塁」で今季初出場。相手先発・佐々木から3回に中前打、5回に右前打で2打数2安打とし「昨日バットと一緒に寝たのでその結果かな」と笑った。22年2月19日の練習試合(名護)では右腕から強烈な中前打を記録。“キラー”ぶりを覚えていた新庄監督は「(采配)ピタリ、ピタリ」とご満悦だ。4年目の21歳も「いいイメージを持っていた」とうなずいた。

 〇…田中正は逆転直後の9回を無失点で締め、今季初セーブを挙げた。1失点だった開幕戦以来の登板。先頭に右前打を許すも、続く角中を150キロ直球で空振り三振。ポランコは二直に封じ、飛び出した一塁走者もアウトで試合終了となった。登板後は5年ぶりに勝利投手となった北浦にウィニングボールをプレゼントし「もう、死ぬ気で投げるしかないので。何とか勝ちを消さないように」と笑顔を見せた。

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