ロッテ佐々木朗希、メジャー8球団視察の今季初登板で5回7K1失点…取材の米紙記者も「スター候補」

スポーツ報知

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2024.4.1(月) 05:00

日本ハム戦に先発し、5回1失点だった佐々木(カメラ・今西 淳)

◆パ・リーグ ロッテ2―3日本ハム(31日・ZOZOマリン)

 落差抜群の宝刀でねじ伏せた。ロッテ・佐々木朗希投手(22)の今季初登板。併殺間に1点を返され、1点差の5回2死二塁のピンチだったが最後は万波を143キロのフォークで空振り三振に仕留めた。5回1失点、7奪三振で最速159キロ。チームが最終回に逆転され、今季初勝利とはならず「投手の仕事はイニングを投げて抑えること。変化球はよかったけど、真っすぐにはもう少し勢いが欲しかった」と反省の弁が口をついたが、ネット裏に陣取った8球団のメジャー関係者にアピールするには十分な内容だった。

 ピンチで冷静だった。3回には連打と四球で1死満塁とし、「三振が取れたらいいと思った。しっかり最初に三振で抑えられてよかった」。直球とフォークを交互に投げ、万波を157キロの直球で空振り三振にすると、4番・マルティネスは159キロで遊飛にねじ伏せた。球数はシーズン初登板では自己最多95球に到達し、5回降板。吉井監督は「頑張ったと思う。あれ以上だと110は超えるので、まだ早いかなと思って代えました」と説明した。

 海の向こうでも注目度はうなぎ登りだ。今オフにも米挑戦の可能性がある朗希の初陣は大谷、山本が所属するドジャースなどメジャーのスカウト、関係者が集結。さらには米ワシントン・ポストのジョシュ・メリン記者(37)も取材にわざわざ訪れ、「ケリー・ウッドの再来ですよ。(投球)スタイルがすごく似ている」と熱弁。カブスの元エースで160キロの直球を武器に1試合20Kをルーキーだった98年に達成した伝説の右腕に例え「(メジャーの)スター候補です」と続けた。

 昨季は契約更改を越年し、今年1月末の会見では「将来的にメジャーでプレーしたい思いはある」と公の場で夢を言及した。昨季は15試合で7勝4敗、防御率1・78。目標のキャリアハイで年間を通じた活躍を期す右腕は「徐々に調子を上げ、シーズン終盤までチームの戦力になれるように頑張りたいです」と闘志。今季は結果で投手陣をけん引する。(竹内 夏紀)

 ◆ケリー・ウッド 高校時代から奪三振王ノーラン・ライアンの再来と言われた剛球右腕。95年に全体4位指名でカブス入り。98年に20歳でメジャーデビューし、5試合目のアストロズ戦でメジャータイ記録の20K。同年13勝で新人王。01年から3年連続2ケタ勝利を挙げたが、度重なる故障で06年以降はリリーフに。08年34セーブで、通算86勝75敗63セーブ。34歳の若さでメジャーの舞台から消えた。

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