【ソフトバンク】山川穂高の激レア三塁打 呼吸困難になったか問われ…「もう多分ない」と小久保裕紀監督
スポーツ報知
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2024.3.31(日) 18:09
◆パ・リーグ オリックス2―5ソフトバンク(31日・京セラドーム大阪)
ソフトバンクが4年連続で開幕カードの勝ち越しを決めた。
打つべきウォーカーが移籍1号を放ち、投げるべきスチュワートが5回1失点の好投。さらに走るべき周東の好走塁で得点を奪うなど、それぞれが面目躍如の働きをした中、走らなそうな選手が激走を見せた。山川穂高内野手だ。
まず小久保裕紀監督が振り返った。
「野球やめるまで、見ることのできない山川の三塁打もあったんで。(記録上も)三塁打やろ、あれ? もう多分ないでしょう」
2点リードの9回だ。先頭の山川はオリックス・高島の直球にやや詰まらされながらも右翼方向に運んだ。フラフラと上がった打球は前進した右翼・杉本の前にポトリ。大きく弾んだボールを杉本が捕球できず、右翼線方向に転々とした。打者走者は二塁手前で一瞬、走塁のスピードを緩めかけたが、三塁の井出外野守備走塁兼作戦コーチの腕が回っているのを見ると、笑みを浮かべながら突進。三塁にスライディングした。
―小久保監督も「野球やめるまで見ることのできない三塁打」だと
山川「ハハハハ! 足を上げようと思いながら走ってました。(上がった?)どうスかね。上がったんじゃないスかね。(呼吸困難にならなかった?)大丈夫です(笑い)」
―前回の三塁打を覚えている?
「覚えてます。1本目。ソフトバンク戦でしたね。ライトフェン直(フェンス直撃)で。覚えてます」
山川が話すように、前回のプロ初三塁打は西武時代の2018年4月3日、ソフトバンク戦(メットライフ)。これ以来6年ぶり2本目となった。1死後、栗原の中犠飛で追加点を挙げただけに、貴重な一撃となった。
山川はこの日、三塁打を含めて2打数1安打2四球。4回1死の走塁では、一塁走者として近藤の中飛で帰塁できず、併殺となってしまうミスもあったが、自身の打撃内容を「いい試合」と振り返った。
「いい当たりを打つのがもちろん一番うれしいですけど、やっぱり野球なのでああいうこと(ラッキーな安打)もあります。きょうは四球も選べた。そこの内容も含めて…最後はちょっと詰まったんスけど、いいところに落ちて。きょうの試合みたいなのが、いいなと思います」
5番に昨季の2冠王・近藤が控える打順だが、相手バッテリーは山川に対して「無走者なら歩かせてもOK」という配球になりがち。FA移籍の主砲は「ストライクだけをしっかり打って、ボール球を見送れていれば、おのずと四球とかカウント有利な状況になるもの。そこを意識したいです」。選球眼を磨いて、甘い球を待つ。
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