ロッテ・鈴木昭汰「チームで一番投げたい」 継続して結果を残すため「1分1秒でも野球のことを考えてやっていきたい」

ベースボールキング

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2024.3.31(日) 08:07

ロッテ・鈴木昭汰[撮影=岩下雄太]

◆ 今季初登板で素晴らしい投球

 「投げられてホッとしているというか、早く投げたいなという気持ちがあったので良かったかなと思います」。

 ロッテの鈴木昭汰は開幕一軍を掴み、開幕戦となった3月29日の日本ハム戦に登板し1回を無失点に抑え、好スタートを切った。

 鈴木は開幕一軍を掴みとるため、「いいピッチングを続けることじゃないですか。左ですし、僕みたいなタイプは結構印象に残らないといけないと思うので、しっかり抑えて鈴木で良かったなと思ってもらえるような印象をイメージを首脳陣に出していきたいと思います」と話していた中で、オープン戦で6試合・6回1/3を投げ、防御率1.42の成績を残し、見事に開幕を一軍で迎えた。

 3月29日の日本ハムとの開幕戦、ストライク先行のピッチングで1回をわずか8球に抑える見事なピッチング。2月の練習試合、オープン戦からストライク先行が増えている。ストライク先行の投球ができている要因について訊くと、「ストライク先行しなきゃという気持ちで投げてはいないですけど、自然と投げたいところに投げられているんじゃないかなと思います」と自己分析した。

 また、水野達稀を空振り三振に仕留めた132キロの縦スライダーが素晴らしかった。スライダーについて「スライダーは例年より感じよく投げられていますね」と振り返った。

 今季投げている縦スライダーの軌道が、どことなく自主トレを一緒に行った同じ左腕の松井裕樹(パドレス)に似ている。

 「握り、投げ方、考え方を教わりましたけど、そこはピッチャーとしての感覚もあるので、わからないですけど、そういう意識が多分軌道とかにもちょっとずつ変化しているのかな。去年の変化球の精度よりはいいんじゃないかなと思います。まだ全然ですよ」と明かした。

◆ 進化する左腕

 鈴木は昨年「ストレートの強さとインコースをテーマ」に投げ、夏場以降は「最後の方、形ができたというのは来季(2024年)に向けては良かった」と一軍で結果を出し、自主トレでは松井裕樹と行い「野球に対する考え方、栄養面、野球に関わる全てのことを教わってきた」と充実の時間を過ごした。

 昨年から見ていると、取り組んできたことが正しい方向に進んでいるように見える。本人はどう考えているのだろうかーー。

 「順調に正しい方向に進んでいると思いますけど、まだ始まって1試合しかたっていないし、これをどんどん継続してやっていくだけだと思います」。

 これから継続して結果を残すために必要なことについては「やっぱり安定した投球を続けていくことが一番ですし、日々取り組む中でしっかり時間を無駄にしないように1分1秒でも野球のことを考えてやっていきたいと思います」と語った。

 今季一軍定着へ期待がかかる4年目左腕。「本当にチームで一番投げたいです」。継続して結果を残し、シーズンを終えた時に、チームで1番の登板数を投げているか注目だ。

取材・文=岩下雄太

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