西武の開幕投手が今井達也投手に決まった。１６日、ベルーナドームで行われたＯＢ戦のセレモニー内で、松井稼頭央監督がスコアボードの大型ビジョンに登場して「今年は今井しかいない」と公表。２９日の楽天戦（楽天モバイル）で８年目にして初めて大役を務める右腕は「監督から開幕投手を告げられた時はうれしい気持ちと、自分の１球でシーズンが開幕するということで、もっと練習しなければいけないとより一層、責任感が強くなりました。今は、開幕の日が近づいてきて、楽しみな気持ちです」と喜びを口にした。

　昨年までは３年連続で開幕投手を務めてきた高橋光成は２月の南郷キャンプで右肩の張りを訴えて調整が遅れているが、指揮官はエースが万全の状態でも今井に開幕戦を託す考えでキャンプ中に伝えたという。「チームのためにという思いは非常に強い選手ですから。そういうところも含めて今年は託したいと思いました」と理由を説明。豊田１軍投手コーチも「光成が揺るぎないエースなんですけれど、いろんなことを吟味して今井に決めました。練習している姿も本当に必死で、当たり前のことをやってくれる選手。我々も自信を持って彼を信頼してスタートしたい」と話した。

　前年、自身初の２ケタ勝利となる１０勝をマーク。オープン戦は２試合に先発し９イニングで１失点、１２奪三振と安定した投球をみせている。２２日のヤクルト戦（ベルーナドーム）を経て、２９日の開幕戦に臨む見通し。「ライオンズが１００点で２０２４シーズンのスタートを切れるように、しっかり準備していきます」と誓った。

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