【西武】ドラ1・武内夏暉 ピンチでギアチェンジ3連続三振 最後は自己最速タイ154キロ 4回無失点

スポーツ報知

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2024.3.14(木) 05:50

好投を見せた西武先発の武内(カメラ・上村 尚平)

◆オープン戦 西武3ー2中日(13日・ベルーナドーム)

 新人離れしたマウンドさばきが光った67球。西武のドラフト1位・武内夏暉投手(22)が、本拠地・ベルーナD初登板で4回1安打無失点の快投。開幕ローテーション入りへ大きく前進した。

 圧巻は2回だ。先頭の細川に、この日唯一の被安打となった右中間三塁打を許すと、「ギアの上げ方は豊田さん(投手コーチ)に言われていたので」と、一気にフルスロットルに。石川昂をツーシーム、高橋周をスライダー、さらに鵜飼を自己最速タイ154キロの直球と、それぞれ違う球種を決め球に3連続三振でピンチを切り抜けた。

 さらに、初回と3回には四球で出した走者を「大学の時から得意」のけん制球で刺す高等テクニックも披露。松井監督も「(2回は)粘り強くしっかり投げた。けん制は本当にうまい」と舌を巻いた。

 自主トレから2か月あまりで成長している。股関節の柔軟性を高めるため、大学時代は1日30分だったストレッチの時間を3倍に。「下半身から(力が)伝わるようになった」と、最高球速が入団前より1キロ伸び、制球の安定感も増した。

 対外試合は2月28日のソフトバンク戦(アイビー)で3回3失点に続いて2戦目。ローテ入りへの関門となりそうなスタミナ対策も抜かりはない。降板後はブルペンに戻り、打者を立たせて17球×2セットの“延長戦”。「先を見据えて球数を増やした」と、数字の上では「6回100球」をクリアした。

 危なげない本拠地デビューにも「カウントが悪くなったときの制球が課題」と、反省も忘れない。オープン戦登板はおそらくあと1試合。課題を確実につぶしてローテをつかみ取る。(星野 和明)

 ◆武内 夏暉(たけうち・なつき)2001年7月21日、福岡県生まれ。22歳。八幡南で2年春から投手。国学院大では2年秋にリーグ戦デビューし、通算36試合で14勝7敗。23年ドラフト1位で西武入り。186センチ、90キロ。左投左打。年俸1600万円(推定)。

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