佐々木朗希 特別な日に特別な思い込め「僕にできることは野球を頑張ること」…忘れない3・11
スポーツ報知
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2024.3.11(月) 05:00
◆オープン戦 ロッテ1―1ソフトバンク(10日、ZOZO)
東日本大震災から11日で13年を迎える。甚大な被害を受けた岩手・陸前高田市出身でロッテの佐々木朗希投手(22)が10日、ソフトバンクとのオープン戦で初先発。3回4安打3四死球と苦しみながらも、5奪三振で得点を許さなかった。
得点だけは許さなかった。3回2死一、二塁。朗希は川村を直球で二ゴロに打ち取ったのを確認すると、涼しい顔で落ちた帽子を拾い上げて引き揚げた。1万3865人の観客に迎えられ、今季初めて本拠での投球を終えた右腕は「全体的にまとまってきた。真っすぐも右打者にいいボールが決まっていた。ほんの少しだけど、良くなっている」と手応えを口にした。
毎回走者を背負い3回で4安打3四死球。それでも近藤、山川らを擁するソフトバンク打線から5奪三振で要所を締めた。初回先頭・柳田には初球を右中間に二塁打とされたが、2死一、三塁で迎えた5番・ウォーカーは外角低めの142キロフォークで空振り三振に仕留めるなどピンチでギアチェンジ。31日の開幕3戦目(ZOZO、日本ハム戦)に初登板の予定で「また開幕はここでできるので楽しみにしています。ストレートが一番大事。とにかくそこをいい状態まで上げていけるようにしたい」。この日の最速は157キロだったが、自己最速165キロの直球のギアも徐々に上げていくつもりだ。吉井監督は開幕に向けた課題に直球の制球を挙げ、「コントロールが悪い子ではないので、どうやって調子を上げていくか。(本人は)スロースタートと言ってたので、そういう意味では順調です」と期待を込めた。
11日で、父・功太さん(当時37歳)と祖父母を失った東日本大震災から13年を迎える。昨年はWBCチェコ戦に先発し、日本人最年少勝利投手となった“運命の日”でもある。「僕にできることは野球を頑張ること。そこに集中して頑張りたい。一生懸命、プレーをして持っているパフォーマンスを発揮することが大事かなと思っています」と朗希。故郷に勇気を届け続ける右腕は、今年も一球一球に思いを込め、結果で恩返しする。(竹内 夏紀)
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