◆オープン戦　日本ハム７―１西武（７日・鎌ケ谷）

　初の開幕投手に内定している日本ハムの伊藤大海投手（２６）は７日、西武戦（鎌ケ谷）で今季２度目の実戦登板。先発で３回を３安打無失点、１四球３奪三振、４０球でまとめ開幕へ向けて順調なステップを踏んだ。新球スイーパーも威力を発揮し、内容も十分のマウンド。不安なく３・２９のロッテ戦（ＺＯＺＯ）へ向けて調整を進めていく。

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　気温１０度前後の寒さの中、伊藤は丁寧に右腕を振った。最速は１４４キロもカーブ、スライダー、カットボール、スプリットに、今季から加えたスイーパーも織り交ぜたピッチング。走者を許しながらもホームは踏ませず「バランスは良かったですし、出力は気温も気温だったので、あまり出せなかった登板でしたけど、最後のフォアボールがいらなかったなというぐらいで、あとは良かったと思います」と振り返った。

　課題の左対策にも手応えをつかんだ。初回、先頭の西川にカーブを右前打されたが、左打者に許した安打はこの１本だけ。コルデロをスライダーとスプリットで連続三振に仕留めるなど、元山を含めた３人の左打者との対戦を５打数１安打に抑え「インコースのカットボールの使い方だったり、スライダーの使い方だったり、最後スプリットの使い方だったり、幅はしっかり出ていた」とうなずいた。

　大きく真横に変化する新球スイーパーも威力を発揮した。左打者のインコースにも投げ込み「左バッターのスイーパーはファウルを打たせたいボール。落ちるボールだったり、下のスライダーをケアさせないため、打者を受けさせるような軌道がほしい」と左対策に一役。２回には炭谷から空振り三振を奪い、ウィニングショットとしても機能した。

　新庄監督も「いろいろ試したいボールもあっただろうし、自分の思うようなマウンドで投げているような感じに見えたので。良かったんじゃないですか」と評価した。「すごくバッチリだと思いますし、後は細かいところをしっかり詰めていって、開幕に向けてあと２戦、しっかり投げられたら」と伊藤。初の大役へ、抜かりなく準備を進めていく。

（山口　泰史）

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