◆オープン戦　日本ハム３×―２広島（２５日・名護）

　日本ハム・根本悠楓投手（２０）が２５日、開幕ローテ入りへ猛アピールした。広島とのオープン戦に３番手で登板し、４者連続奪三振を含む３回無四球０封と快投。３月６、７日の侍ジャパンＶＳ欧州代表（京セラＤ）に向けても弾みをつけた。

　ギアを入れ直した。２死から連打で走者を背負った８回。根本は外角低め１４３キロ直球で坂倉を遊ゴロに封じ、力強くグラブをたたいた。「だいぶ（気合）入りました」。昨年１１月のアジアプロ野球チャンピオンシップでバッテリーを組んだ先輩との“侍対決”を制し、３イニング目もスコアボードに０を並べた。

　圧巻は７回だ。矢野、高木、韮沢をオール直球で空振り三振斬り。６回２死からの４者連続Ｋに「（今キャンプで）一番よかった」とうなずいた。直球の最速は１４８キロ、投手陣全体で徹底するファーストストライクも打者１１人中１０人クリア。新庄監督からも「根本君のあのフォーク、いいね」と高評価された。

　４年目の今季は、テイクバックを小さくする新フォームに挑戦。「球が行かない」と壁にもぶち当たったが、自ら投手コーチに助言を求め「体をひねって左足にためて投げる。それを意識したら良くなった」。３回無失点に抑えた１８日の楽天戦（金武）後も妥協なく修正を繰り返し、この日の更なる快投につなげた。

　日の丸を背負って挑む欧州代表戦に向けても「どんどん吸収したい。すごく楽しみです」と左腕。井端監督も期待を寄せる若きホープは、充実の表情でキャンプを打ち上げた。（堀内　啓太）

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